【3*黒バス】泣くな、笑え笑え。【虹村修造】

。緩んだ涙腺 ページ19

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＿最後。



私たち卒業生一同は、在校生たちの拍手と共に体育館を後にする。



赤、黄、緑、青、紫、桃、灰。
後輩くんたちはよく目立つな、なんて思いながら前だけを見て歩く。



私のひとつ後ろを歩いているすーあは、今どんな顔をしているのかな。
気になったけれど、振り返るのはやめた。
かっこつけてるみたいだけど、学校の正門を出るまで、振り返らないでおこうと決めていたのだ。



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花道を歩く前に、私たちは一度教室へ戻る。


いつも厳しい担任の先生も、クラスのみんなも泣いていて。


笑おうと、
絶対号泣して変になるから、涙は出来る限り抑えようと思っていたのに駄目だった。


抑えきれなくて、溢れ出てきた涙は、しょっぱかった。



「Aぢゃん泣ぎずぎー、変な顔〜」


「ぞっぢごぞー!」



最終的に泣き笑い状態のクラスとなってしまい、もうわけが分からない。



すると、そこへある男子が、



「おいみんな見でみろよー、修造も泣いでるぞー」



……と、
(その男子も泣きながら)修造がほろりと涙を流していることをクラス全員に報告していたので



「修造はねー！ぢょっびりぜつない恋愛物どががんどう的な映画観だだげで泣いでるんだがらねー！」


私も泣き笑いしながら、修造が意外に涙もろいことをみんなに伝えてみると



「嘘だろー!?虹村だぞ!?」


「えー、意外すぎ!」


「バラすな、Aばーか」


いきなり笑い出す人もいたり、意外すぎて驚きすぎて「もう世の中が信じられない..!」とか言ってる人もいたり、
修造本人にチョップされた私もいたり……。



なんやかんやと騒いでいた私のクラスは、先生からの最後の号令をした後、教室を後にし花道へ向かった。



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