【Dｸﾞﾚ】天使の子。 -- ２ -- (ページ15)

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( 神田が29話で主人公の目の前からいなくなった後のお話 )

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神田「待ちやがれ!」

コムイ「げっ、神田くん!?」

恐らくリナリーやラビ何かに
追われてきたのだろう、
コムイの息は上がってしまっている。

そんな奴を捕まえるくらい容易いこと。

首根っこを掴んだコムイの首に
六幻を押し付け、ギロリと睨み付けた。

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神田「さあ、話聞かせてもらうぜ」

コムイ「わわわわわわかった、
わかったから六幻離して!!お願い!!」

ちっ、と舌打ちをして六幻を降ろす。

神田「あの新人…鈴野Aのことだ」

コムイ「………」

コムイの目が真剣なものになる。

神田「…奴は何者だ？」

コムイ「…これは僕が話しても
いいことなのかわからないけど。」

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詳しい生い立ちはまだわからない

あまり過去は言いたくないらしいんだ

ただ、…彼女は言った。

『あたしは完全な人間じゃない

半分、天使の血を引いているんです』

彼女の翼を見たかい？

あれはイノセンスではなかった

多分、彼女の話は本当のこと

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…ここからは僕の予想の話になるが、

Aちゃんは、迫害を受けてきた
のかもしれないんだ。

彼女には【化け物】と呼ばれることを
極度に恐れている様子が見られる。

その苦しみがどれほどのものかは
僕たちにはわからないけれど……

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神田「天使、か…」

コムイ「何にせよ、彼女が深い何かを
抱えてることだけは確かだ。
今回の任務でそれが気になった、
そうでしょ、神田くん。」

神田「ふん……そういうことか」

ふとコムイを見ると
なぜかニヤニヤしながら
俺を見ていた。

神田「…何だ」

コムイ「いや～珍しいなーって思って。
いつもなら『俺には関係ない』で
終わるのになあ～ってさ～。」

神田「…ちっ」

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コムイ「む!!」

コムイが思い出したように走り出す。

コムイ「コムリンが危なああああい!!」

と叫びながら吹き抜けの方へと消えた。

神田「てめっ、待ちやがれコムイ!!!」

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あいつが天使だろうと何だろうと俺は…

そんな考えが浮かび、
振り払うようにして
俺も吹き抜けへと走った。

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