【Dｸﾞﾚ】天使の子。 -- ２ -- (ページ12)

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神田が着地すると同時に
リーバーさんとジョニーが
駆けつけた。

リーバー「A!!大丈夫か？」

「あ、はい。一応は」

ジョニー「A…泣いたの…？」

「え…？」

ジョニーに言われて頬に手をやると
確かに冷たい涙が残っていた。

リーバー「怖かったか？
ごめんな、あんなバカ室長で…」

リーバーさんは中腰になり
あたしをすまなそうに見つめた。

「あ、いえ…それはいいんだけど…」

その…、と言葉が続かず
場に気まずいような沈黙が流れる。

リーバーさんが口を開こうとした時、

アレン「イノセンス、発動!!」

遠くから戦闘の音が響いてきた。

「やばっ…あたしが攻撃したから
コムリン増えてるんじゃ…!!」

神田「…大丈夫だ」

神田が指差した方を見ると
コムリンはかなりダメージを受け
フラフラしている。

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ラビ「Aナイスさあー!!」

「え？」

神田「てめえが攻撃した所が
たまたま奴の核だったんだろ。
ふっ、運のいい奴だな」

神田はそう言って微笑んだ
…ように見えた。

すぐ目を逸らしたから
確証はないけれど。

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ジョニー「…おお…神田が褒めた…」

リーバー「明日は蕎麦でも降るのかね」

リーバーさんたちは何やら
ひそひそ言っていたけど
あたしにはよく聞こえなかった。

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ラビ「アレン、頼んださ!!」

アレン「はい!!」

そうこう言っているうちに
向こうはかなりコムリンを
追い詰めてしまっていた。

周りの団員たちが見守る中、
アレンが腕の銃を構えて
決めにかかろうとした ――

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「……っ!、ダメ!!アレン下がって!!」

アレン「え？A？」

叫びながらあたしは翼を広げ
ぽかんとするアレンに向かって飛んだ。

コムイ「ふっ、隙ありっ!!」

ふっ、という勢いのある音とともに
アレンに向かって短い針が飛ぶ。

―… お願い、間に合って…!

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「うっ…」

アレンを突き飛ばした瞬間、
首筋に小さな痺れを感じた。

アレン「A!」

ラビ「くそ、また例の吹き矢さ!?」

リナリー「兄さんっ!!!!」

コムイ「だってだってだって～!!」

―… 間に合ってよかった

あたしは痺れる顔を
必死に動かして微笑んだ。

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