転生トリップしたら、ぬら孫の世界へ！？三章 (ページ3)

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35　腕の中ページ3

(初！)鯉伴side
(久しぶりに出てきました！生きていること覚えていたかな？)

オレがまだ、布団で寝ていた時、ガラッと障子が開いた。
首無が来たのか、とでも思い、気にせず寝ていたら、ボスッと、オレの体の上にいきなり何かが乗り、変な声をあげてしまった。

なにかと思い、オレの上にあるものを見たら、爆睡しているAだった。

…………

「お、おーいAー？」

呼び掛けても起きる気配がないので、どうしようかと考えていたら、良いことを思い付いた。

「ククッ…リクオのやつ…どんな対応をするかな…」

オレはそう呟き、Aを抱きしめ、また、眠りについた。

どのくらい時間がたったのか、ドタドタと足音が聞こえた。腕の中にいる娘は、まだスヤスヤと気持ち良さそうに寝ている。

「父さん！！姉さんをみなかっ……」

言葉が最後まで言い終わる前に、リクオは目を見開いた。

「おう、リクオ」

「………父さん…なんで姉さんを抱いてんの…」

「こいつからオレの部屋に来たんだぜ？」

そう言うと、リクオはAの肩を揺らし、起こした。

「ん…んん？リクオ…？」

「姉さん！なんで父さんの部屋にいんの！？」

Aは辺りをキョロキョロと見回し、ああ…と一人で納得し、父さんの部屋だったんだ、と呟いた。

「悪い、眠気に襲われてどうしても寝たかったからすぐそばにあった部屋に入ったんだ。まさか父さんの部屋だったとは…」

ふ～ん……ま、オレにとっちゃ好都合だな。昔からあんまり甘えてくれなかったしよ。

「で……、なんでオレは父さんの腕の中にいるんだ？」

「気にすんな」

「気にするわアホ」

Aはモゾモゾと、オレの腕の中から出ていった。

リクオはリクオで、ニッコリ笑っているが、その笑みは黒い。

「行くよ、姉さん」

リクオはAをつれて、オレの部屋から出ていった。

Aもめんどくせーやつに好かれたもんだ。