転生トリップしたら、ぬら孫の世界へ！？三章

4　人が変わるよう ページ19

「う……う〜ん？」

「んぁ？」

「くらくてわからん」

カチッと巻が部屋の明かりをつけた。

そして見えたのは、巻の胸に顔を挟んでいる島と、寝起きのAに馬乗りし、終いには胸を鷲掴みにしている清継。

「………ふぇ？」

「(及川さんの寝顔……この世でそれ以上の存在は…ない！！)なにこれ邪魔」

グイッと巻の胸を掴み、横にずらす。

「ってくんなっつーたろーがド島よぉおおお！！」
「ぎゃああああぁあぁあああ！！！」

ドゴォオオォオオと巻と鳥居が清継と島を殴り飛ばす。

Aの叫び声を聞いて、ドタドタとリクオは部屋へ走ってきた。

「姉さん！どうしたの！？」

「奴良！きーてよ！清継がAに馬乗りして、しかも胸まで鷲掴みにしてたんだよー！！」

ピクッとリクオがその言葉に反応する

「え？清継くんが…姉さんに馬乗りして胸を…？」

「「鷲掴み！！」」

声を揃えて鳥居と巻が言った。

「ちょっ…二人ともそんな何回も言わないでいi((ゲシッ ！？」

驚いて音のする方を見てみると、リクオが黒い笑みを浮かべてゲシゲシと清継を蹴っているところだった。

ゲシッゲシッ

「うわあぁぁぁ何するんだ奴良くん！もとはと言えば奴良くんが…」

「………」

ゲシッ！ゲシッ！

「うわあぁぁぁあぁあ！！」

…………

「奴良ってAのことになると人が変わるな」

「あ、アハハハ」

「いーんじゃない？お姉さん思いで」

「(それはそれで困る！！)」

「いたのよ！！“おばけ”が…いたのよぉぉー！！」

この空気を騒ぎで静かにさせたカナの一言。

清継を蹴っているリクオの足も止まった。

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