照れ屋な女の子と角名くん。

好きな人。 ページ5

「ごめん、誰…？」

好きな人が誰なのか聞いておいて分からないとは。
そりゃそうだ、希彩ちゃんのことしか覚えていないのだから。

「え、A知らないの？！」

「え、うん、知らない…」

めちゃめちゃ驚いた顔をされた。
そんなにびっくりするかな。

「バレー部！レギュラーの宮治くんだよ！
宮兄弟って知らない？」

「全く聞いたことないです…」

「そりゃそうかぁ。
あっ、ほら見て、戻ってきた。」

その宮治くんという人は休み時間どこかへ行っていたみたいで、今教室に入ってきたところだった。

「あ、あの銀髪の？」

「そうそう！相変わらずかっこいい〜！」

希彩ちゃんは姿を見ただけで顔を赤くしていた。
かわいいな。

「あの人が好きなんだね」

「うん！ちょくちょくバレー部の練習見に行ったりしてるんだ〜」

「見に行ってもいいの？」

「いいんだよ！特に宮兄弟は人気でね、ファンがたくさんいるの」

普通の男子高校生にファン…とは思ったが、そういう人もいるのだろう。
まあ私には関係ないし…。

「あ、そうだA、今日の放課後行かない？」

「どこに？」

「バレー部の練習見に！」

「……ええぇ？！」









大変な一日になりそうです。

放課後。→←恋バナ。

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