君がいなくなっても-3- (ページ31)

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さっきにも増して耳鳴り、目眩が酷くなって立っているのがやっと

でもまだ、配信は続いているし、ファンの子も見に来ているから

隣にいるさっくんに隠れるように立ち、服をギュッと掴むしかなかった

それに気づいて手を握ってくれる

運良くD.D.のルーレットは免れたけど、限界が近い

踊れる場所へ移動するため、一瞬配信が切られる

佐久間「A、先にバス戻ってな？」

向井「しんどいやろ？」

『やぁだ、つらくない。』

渡辺「倒れたらそれこそ大変なことになるって分かってんだろ。」

生配信で欠けるなんて絶対に嫌だ

岩本「A...無理はダメ。」

『無理じゃない、』

でも体は、悲鳴をあげていて膝から崩れ落ちかける

佐久間「...っとやっぱり無理してるでしょ、ほら、立花さんお願いします。」

立花「花巻、配信中に倒れたらファンはさらに心配するし、モデルの仕事1個減らすからな。」

長年のマネージャーだけあって、狡いというか上手いというか

バスに戻る以外の選択肢はなかった

目黒「１回ゆっくり休みな。」

阿部「頑張ったよ、だから、ね？」

宮舘「ラストの企画のためにも今は休みな？」

広いところに移動する9人を横目にバスに戻った