月ヘト願フ【赤髪の白雪姫】 (ページ12)

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部屋３ページ12

シンの部屋に寝泊まりすることが決まりみんなの自己紹介が済んで、今はシンとオビに城内を案内されている

まぁ、シンは笑ってついて来てるだけだけど･･･

「んで、ここが俺の部屋ね。その隣がこの人の部屋」

そう言ってシンを指差す

「この人に何かされたら言ってよ。俺がすぐ駆けつけるからさ」

「オビ君？」

へらへらしながら言うオビに、シンは少し不機嫌そうな声を出す

こ、ここはお礼を言った方がいいのかな？；

『えっと･･･ありがとうございます･･･？；』

「いえいえ。あ、そうだ。俺のことは呼び捨てで。あと敬語もなしで」

『はい！じゃなかった･･･；うん、分かった。お、オビ･･･』

いつもなら平気で呼べる名前も本人を目の前にしたら恥ずかしくて言えない；

ドキドキと高鳴る胸を抑えながら呼ぶと、笑顔で返され鼻血を吹き出しそうになった

オビの笑顔の破壊力はやばいことに改めて気づいた

「じゃあ、僕達は部屋に戻るよ。いろいろ話したいこともあるし」

「はいよ」

するとシンは私の手を引き部屋に向かう

そんな彼に驚きながらも後について行った

部屋に入るとすぐ椅子に座る彼、月詠

「はぁ、疲れた」

第一声がこれだ

私の方が疲れたよと心の中でツッコミを入れる

「で、いきなりだけどこれからのことを君に話す」