シェアハウスの無自覚お姫様！【歌い手】

シェアハウス29日目 ☆ ページ29

それは、いつもと変わらない賑やかなある日の事。



ピンポーン



普段なら滅多に鳴らないチャイムが鳴った。

、、、何だか、胸騒ぎがする。



｢はーい、、、って、何しに来たんです｣


千羅の声がいつもよりワントーン低かった。


、、、当たってしまったかも知れない。



悪い意味で賑やかになる玄関。

廊下からひょっと顔を出せば

見えたその人影は


私の大嫌いな、、、



｢お父さん、お母さん、、、｣



隣にいた遼の服の裾を震える手できゅっと握った。

足や手だけではなく体が震える。


怖い、嫌い、

またあんな事されるの？

またあんな事言われるの？


｢嫌だ、嫌だ嫌だ、、、｣


千羅が声を大きくして遼に言う


｢遼くん！Aちゃんを！！｣

｢りょーかい！！行くでAちゃん｣


ぐい、と手を引かれる。

お父さん、お母さんが私に声をかけるが、聞きたくない。


玄関先で千羅や、彼方、まふくんや悠、わたるんが必死に止めてくれてる。


遼に着いていくと、遼の部屋に入れてくれた。


声を出したいのに出なくて、代わりに涙が止まらなくて。

私は蹲ってぐすぐすと泣いていた。

その間もずっと遼はそばにいて背中を撫で続けてくれていた。



ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊ﾟ＊.｡.＊.｡.＊.｡.＊ﾟ

シリアス前編！！

後編は優良ちゃんに任せます(((


手を引っ張ってくれるのを志麻くんにした理由は、、、

私がリスだからです(((

てへへ(((


バトンタッチ☆！！

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