ベストパートナー ページ6
＿＿＿
「「おーちゃんビール！！」」
「おぉ〜オリエンテーション終わったんか〜？」
「うん！仕事は月曜から本格的に始まる〜」
「おっさん、早くビール下さいよ」
「かず〜せっかく奢っちゃろうと思ってたのに」
「えっ、マジで？」
「もう就職はしてるから、これから頑張れ祝いだ！」
「なにそれ(笑)聞いたことないよ〜けど、ありがとう！」
おーちゃんからビールを受け取って一気に飲み干した
「あぁー、仕事終わりの一杯ってウメェー！」
「いやいや、私達今日は仕事してないから！月曜から本格始動だし」
「ごちゃごちゃ、うっせーわ。雰囲気だよ、雰囲気！
まぁ、あれだわ…とりあえずお前が一緒で良かったわ！」
「私も〜、ただでさえ女性一人なのに…二宮いて良かったわ！同期と仲良くなれるかな？」
「うーん、同期とは仲良くするけど、俺らと同じ班の、あの二人は嫌いだな」
「うわ、出たよ…」
「なんか、鼻につくってゆーか…酒が不味くなるから、この話しやめよう！てかお前、櫻井さんガン見しすぎだから(笑)なに？一目惚れとかしちゃうタイプだったけ？」
「はっ、ち、違うし！そういう二宮だって中里さんの事、チラチラ見てたじゃない！」
「ばっか、見てねーわ！」
＿＿＿＿
そうだったそうだった。
お互い…初対面の日に
教育係に一目惚れしたんだったな〜(笑)
「Aさーん、何ひとりでニヤついてんの？気持ち悪いんですけど」
「いや、お互い初対面の日に一目惚れしたんだったなぁ〜っと思ってさ(笑)」
「そうだったな(笑) まぁ、あれから中里さんの色んな姿を見て、俺はもっと好きになったけど」
「私もだよ、どんどん櫻井さんの事好きになってる」
「俺達、ある意味ベストパートナーだよな(笑)」
「そうね、仕事でも相談相手としても、こんな事他の同期には話せないし」
「そう言えば…あいつらどうしてんのかね？」
「あいつらって相坂と西澤？」
「そうそう、久しぶりに思い出したわ…」
「確か、相坂は今3課で、西澤は2年前に辞めたんじゃなかったけ？」
「えっ、西澤って辞めたっけ？」
「一応、同期でお別れ会みたいなのして、二宮も参加してたけど(笑)」
「まぁ、あんな事する奴らの事なんざ、どうでもいいけどな」
二宮が思い出した事って多分あの事だろうな…
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作者名：二葉(ふたば) | 作成日時：2018年2月16日 23時
