その先へ～I'd like to approach～ (ページ7)

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思い出した5年前の出来事～頼まれたお仕事～ページ7

5年前のある出来事＿＿

言われた通り
月曜日から本格的に指導が始まった。

櫻井さんから、ペアを組むように言われて
私は二宮と、後の二人も同じ学校卒同士って事で
自然とペアが出来上がった。

このペアで指導を受けて、
そのまま2年間は二人で
行動する事が告げられた。

二宮とお祝いだー！っておーちゃんに
奢ってもらった日から一か月が過ぎ、
仕事も一通り覚えてきた頃…

『咲坂、ちょっと』

「はい！」

『これ、まとめといてくれる？』

「はい、いつ使いますか？」

『来週の火曜、できるか？』

「はい！」

『じゃぁ、よろしく。西澤ちょっといいか？』

[はい。]『これ…＿＿＿＿』

私は早速、櫻井さんから
頼まれた仕事に取り組んだ。

「(今日は水曜だから…)」
自分なりに計画を立てて逆算していく…

「何か手伝う？」

「あっ、二宮、お疲れ。まだ、大丈夫かな…
危なくなったら、お願いしていい？」

「りょ～かい」

～～～

〔ねっ！二宮・咲坂コンビはいいね～。
あの二人は成長早いぞ～。すぐ抜かされちゃうかも〕

『中里なんて、あっという間に、抜かされるんじゃねぇか？(笑)』

〔失礼ね！そんな簡単に、ポジション、
渡さないわよ！しかしさ…櫻井も鬼だよね…〕

『人聞き悪いな… 俺たちもやらされたじゃん。それに上からの指示だし。そういう時期に来たって事でしょ』

～～～

櫻井さんに頼まれた仕事を、
通常業務と同時進行で進めて…

なんとか二宮の手も借りずに
書類を仕上げ、金曜の午前中に
櫻井さんのディスクに向かった。

「櫻井さん、今お時間いいですか？」

『ん、どした？』

「先日お預かりした資料、まとめたのでチェックお願いします。訂正あればすぐ直しますので」

『了解、チェックしておくよ。ありがとう』

「失礼します」

「結局、俺の出番無しだったな～。かずくん、待ってたのにな～」

「ふふっ。二宮も忙しそうだったしさ。
あっ、今日の帰りどう？」

「いいね～じゃぁ、いつもの所な」