#15 (窪田正孝) ページ17
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「…っ」
『…えっ?!』
突然のことに驚きが隠せなくて、
私よりも身長が高い彼を見上げる。
帽子から覗く耳まで真っ赤だった。
それを見て、放心状態の私にも
何が起こったか容易に理解できてしまう。
『あっ、あのマサさん…!』
「じゃっ、じゃあ、本当に送ってくれてありがとう、で、電車来たからもういくねっ」
あわあわと慌てふためいてる彼は
電車の方へ急いでしまった。
…と思ったら、
「えっ」
『あ…』
ープシュー
マサさんが乗るあと一歩ってとこで
電車のドアが閉まってしまった。
「……」
『……』
たぶん、マサさんはここで立ち去るつもりだったと思うんだけれど、……なんだかマサさんらしい。
きっと気まずさから私の方を振り返られない背中が
なんとも哀愁漂っている。
『………』
なんて声かけよう。
いや、ここはかけないほうがいいかな…?
そうだと寂しすぎるよな、どうしよう。
あれこれ考えていると、
「……はあ、」
『マサさん…?』
その場にしゃがみこんでしまった彼。
いそいで彼の方へ向かう。
顔を覗き込んでみると、少し涙目だった。
「かっこつけようと思ったのに……、
全然かっこつかなかった。」
『マサさん…』
「Aの前ではかっこよくいたいのにさ…」
なんでこうなのかなあ、なんて嘆く彼が
なんだか年上なのに可愛くて可愛くて。
『マサさんは十分かっこいいです、
だから無理にかっこつけないでください』
「でもさー……。
…どうせ、マサさんらしいとか思ってるんでしょ」
『思ってます(笑)』
「なにそれ嫌なんだけれど (´・ω・`)」
ショボーン感がすごい。
そんな彼に少し笑ってしまったのが気に食わなかったのか、腕を引っ張られて抱きしめられてしまった。
『ま、マサさん…?』
「…かっこよくなるからさ、待っててね」
.
かわいくてかっこいい憧れのひとに、
ドキドキさせられた1日でした。
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リクエストの方は、もしかしたら遅くなってしまうかもしれないのですが、受けたからには絶対書くのでもしよかったら引き続き見ていただけたら幸いです。◎
たくさんありがとうございます!
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すず - ほんとに、おもしろいです!早く続きが読みたい!!山崎賢人君も書いて欲しいです! (2018年3月12日 21時) (レス) id: 67a8b14e71 (このIDを非表示/違反報告)
すだかん - このお話すっっばらしいです! きゅんきゅんですっ 菅田将暉君をお願いします! これからもたくさんお話書いてください!楽しみに待ってます! (2017年9月19日 21時) (レス) id: c9c49b1c9f (このIDを非表示/違反報告)
みい(プロフ) - たむさん» 瀬戸くんのお話読みました!すっごい素敵でした〜〜♪また機会があったら書いて頂けると嬉しいです! (2017年9月18日 23時) (レス) id: 4a9e46f435 (このIDを非表示/違反報告)
たむ(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます♪ 続編の方で書かせていただきます!わたしもこんなところがあったら行ってみたいです(笑) (2017年8月30日 18時) (レス) id: 6ad8a21525 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - おもしくてもっと読みたいです!映画るろうに剣心Ver.も出来ればみたいです!こんな所があったらいいなーと思いました(*´艸`) (2017年8月29日 13時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たむ | 作成日時:2017年8月8日 19時