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37-望んでいた解答 ページ37

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「それっ、て」

「……お前の両親が厳しいのも俺の事を良く思ってないのも分かってる
けど、それでも良い。俺は警官だ…。好きな奴の安全と幸せぐらいは、守ってやりてェ」





心の奥でずっと望んでいた答えを教えてくれたみたいだ。

じんわりと、彼のグレーのスウェットの胸元が濃くなる。





「っ…本当に、私で…いいの…?」

「あァ」

「私これから…面白いもの見つけた時とか、うまくいかない時とか、メイクが上手く行った時とか……全部、一番に実弥に知らせて良いの? …貴方に、何でも見せて良いの?」

「……俺に一番に知らせてくれんなら、これからそうしてくれ」





こんな奇跡、あっていいの?
夢を見てるようだ。





「風邪で弱ってた、なんて…あとで理由つけても、怒るからね……っぐす、」

「泣くなァ。んな事…絶対言わねェから」





ぽんぽん、規則正しく私の髪を撫でる。
心地良い大きな手が、涙を止めるどころかますます目元が熱くさせた。





「本当は言いたい事も聞きたい事も山ほどあるけど、やっぱり、私は、…実弥が好、」





涙でぐちゃぐちゃだろう顔を上げて実弥を見つめた直後、髪を撫でてくれていた手が私の口を覆う。

肝心な所を遮られて若干気分が落ちる。
実弥は未だ甘い瞳で私を捉えていた。





「…告白は、俺からさせてくれ」

「……っ!」

「今は、まだ言えねェ。お前の親に認めて貰ってから、ちゃんと言う」

「っ、さねみ」

「俺が何とかするからァ。絶対不安になんかさせねェ。だからもう少しだけ待ってくれるか」





ぼんやりとした心地で彼の荒い息遣いを右耳で受け取る。
彼はそれだけ言って、私の携帯を私のブレザーから抜き取ると、ぎこちない手でタイピングを11回行った。

 私に見せてきた画面は、緊急連絡先に表示された誰かの電話番号。





「……? どう言う事…?」

「俺の番号だァ。何かあったらいつでもかけてこい」

「…い、いいの?」

「あァ」





震える手でそれを受け取り、焼き付けるようにその11桁を見つめる。
絶対忘れない。最早暗記する。持ち前の短期記憶能力で一瞬で11桁の番号を頭に刻んだ。

 連絡先に登録しようと、間違えて着信のボタンを押してしまう。


しまった、慌てて顔を上げると、流石に限界だったのか、実弥がくたっとベッドに横たわって目を瞑っていて。





「……ありがとう、実弥」

「ん……」





頭を撫でると擦り寄る彼がどうしようもなく愛おしかった。





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k - おそらまめさあああああああん、、(4回目)いや、あの最高でした。胸きゅんってこういうことを言うのですね、、やはり実弥のかっこよさは最高ということですね。(?) (6月15日 23時) (レス) @page46 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
ha0824du(プロフ) - 赤の他人で恐縮ですが言わせてもらうと文才すぎやろ〜才能爆発やん!の二言です。ありがとうございます。はい。 (2022年10月6日 22時) (レス) @page46 id: 0233a38cc7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 39ページ 舌を見ると の 舌 は 下 ではないでしょうか? (2021年6月4日 13時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - Lunaさん» Luna様、最後までご愛読ありがとうございました!最後は少し駆け足になってしまいましたが、胸きゅんお届けできて嬉しいです(^^)かっこいい実弥さんは永久不滅です! (2021年5月29日 1時) (レス) id: bb8d3426f9 (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - はじめまして。胸きゅんの素敵なお話ありがとうございました。実弥さんかっこよすぎましたっ!! (2021年5月28日 16時) (レス) id: acb6885805 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おそらまめ | 作成日時:2020年10月22日 21時

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