100万回の愛してる、【佐野真一郎】

切愛.10 ページ10

真一郎「まさかアイツが犯人とは…」
貴「衝撃でしたね…」

映画の余韻でボーッとしながら
2人でぼんやり話す

真一郎「どこか店入りますか？ワカから甘いもん好きって聞いたんすけど」

貴「甘いもの大好きです…！」
途端に目を輝かせる

…ホントに好きなんだな
すっげー可愛い

真一郎「妹からおすすめのカフェ聞き出してきたんで…今からどうすか？」

貴「あ、あのLINEの背景の女の子ですか？」
LINEの背景…？あ、アイコンじゃない方か

真一郎「あー！そうっす！」
Aさんちゃんと見てくれてんだ

イザナと万次郎とエマの写真
3人ともすげー可愛いの

貴「妹さんだったんですね。ぜひ行きましょう」
楽しそうに笑いながら言う

真一郎「敬語じゃなくていいですよ？俺のが年下だし。欲言うなら名前で呼んで欲しいっすけど」

冗談っぽく言ってみる
…ガチで言うと断りづらいかもしんねぇし

貴「真一郎さん、？」
真一郎「くっ、やべぇ、可愛い、、むり死ぬ…」

心臓を抑えて耐える
取り繕う余裕もねぇからAさんに丸聞こえだ

苦笑された
やべ、またおかしい奴だと思われる

貴「真一郎さんも敬語じゃなくていい、よ。2つしか変わらないし…」

真一郎「あー…Aちゃん、って呼んだり…」
貴「全然、好きなように呼んでいいよ」

静かに笑いながら言う彼女はまるで天使
可愛い、ほんと無理

貴「真一郎くんはモテそうだね」
さん付けからくん付けに変わった…！

真一郎「いや、、ホント全然モテねぇの。弟はすげーモテんのにさぁ…何が違ぇんだよ…」

やっぱ喧嘩強いとオーラ変わんのか？
喧嘩弱ぇと女にもモテねぇのかよ…！

貴「ワカくんが言ってたけど未だに信じられないもん」
真一郎「ワカさん何言ってくれちゃってんの」

Aちゃんにわざわざ言わなくたっていいじゃん！
だせぇやつだと思われるだけだろ！

真一郎「あ、ここだ」
貴「初めてくる…素敵な雰囲気だね…」

…Aちゃんから好印象じゃん！
エマありがとな…

切愛.11→←切愛.9

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す