最終話 ページ14
衣織の葬儀は俺らだけで行うと決め
火葬する直前、合歓はずっと衣織に引っ付いて離れなかった
「衣織ちゃん、ずっと大好きよ。愛してる。
たった一人の可愛い妹…」
そう言いながら合歓は衣織の手首に何かを付けた。
それは俺たちと同じお守りで
「ちゃんと燃える用に作り直したの。…私とお兄ちゃんとお揃いだよ。だって」
────私たちは兄妹なんだから
「さ、お兄ちゃんも!」
衣織の顔を見るとあの時の怪我もなく綺麗なままで、寝ているように思い、このまま起きるんじゃないかって淡い期待を抱いてしまう
衣織の頬に手を添え、コツンと額を寄せた
冷たくなったこいつの身体は現実に戻される
「衣織、お前は誰よりも優しい子だ。」
あの時、お前に酷いことを言ってすまなかった
もっとたくさんお前と話してればよかったな
衣織。お前は、
「お前は俺たちの自慢の妹だ。愛してる」
額にキスをし棺の蓋を閉める
天国でお袋と見守っててくれや
____________________
お兄ちゃん、お姉ちゃん
私、ずっと二人に愛されてないって思ってた
もっと三人で話せば良かったね。
もし生まれ変われることができたら、また三人で暮らしたいな。
────私もお兄ちゃんとお姉ちゃんが大好き
理解しようとしなくてごめんね
仲直りできなくてごめんね
さようなら、世界。
さようなら、大好きな人
ただいま、ママ
いつかまた逢おうね
私は今日、天国へと旅立ちます。
兄に認めてもらいたかった可哀想な妹と、そんな妹を救えなかった哀れな兄の話
天国へと旅立った彼女
そんな彼女が眠っている墓の前には一人の男性が立っていた
アスターの花束を持って
「よぉ、衣織。久しぶりだな。
俺、お前が死んだこと知らなくてすぐに行けなくて悪かったな」
To Be Continued……?▶▶▶
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わか(プロフ) - pixivでこの作品を見ました。とてもお気に入りです! (2021年6月6日 22時) (レス) id: aec0402c52 (このIDを非表示/違反報告)
悠(プロフ) - 書籍化おめでとうございます!!自分はこと作品が大好きで何度も読んで、何度も泣いてしまいました(>_<)。ずっと応援させていただきます!素敵な作品をありがとうございます!! (2021年6月6日 3時) (レス) id: a34950640d (このIDを非表示/違反報告)
侑月(プロフ) - 何度も読み返し何度も泣いてしまう…続きがすごく気になります (2021年5月20日 0時) (レス) id: ba69c8b6c6 (このIDを非表示/違反報告)
胡瓜しらす(プロフ) - 泣いちまったよ畜生…………うわあああああああああああ!!!!!!(´;ω;`) (2021年3月27日 13時) (レス) id: 25950665d2 (このIDを非表示/違反報告)
星妻桜(プロフ) - ああああああ!( ;∀;)オエ(しんどすぎて吐いた音) (2021年3月3日 16時) (レス) id: 8fe565e777 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リア | 作成日時:2021年2月22日 4時