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_____おかしい、明らかにおかしい………！！
バイト先に向かう道を歩きながら予想外の事態に頭が追いつかないでいる。
本来なら今までにセンラ、坂田先生、志麻くんと会うはずだし、いつもほとんど会っていた。
センラはたまに夜にしか会わないとはいえ、坂田先生は休み、志麻くんに至っては昨日明日会いに行くとか言ってたくせに来なかった。
おかげで話したかったことも話せず、一日を終えようとしている。
それはさすがに避けたい、自分の中で答えが出た以上、早くそれを皆に伝えたいんだ。
浦田くんはさすがにいるはず、と思い店の扉を開ける。
そこにはきちんと、浦田くんの姿があった。
最悪の事態は避けられそうだ、ととりあえず一安心し、ほっと胸を撫で下ろす。
どうやら店長と何か話しているようで、邪魔しちゃ悪いし帰りの時でもいいか、と思い後ろを通りロッカーの方へ向かった。
一人でバイトの制服に着替えながら何度も何度も心の中でシミュレーションを重ねる。
おかげで頭の中ではばっちりだし、何を言われても大丈夫な気がしてきた。
____まあ、それがちゃんと口に出した時にもできたらいいんだけど。
最初の勝負はバイト終わりだ、と気合いを入れてキッチンへ向かう。
そこには先程までいた店長はおらず、浦田くんだけだった。
｢あれ、店長は？｣
｢ああ、買い出しあるらしいよ、だから少しの間は僕らで頑張ろう｣
｢この時間はあまりお客さんの入りも多いほうじゃないし、私達でもなんとかなりそうだね、分かった｣
見た限り、浦田くんの様子は何も変わっていない。
きっと他の3人の異常が重なっただけだろう、と自分に言い聞かせた。
｢………そういえば、浦田くん｣
｢なに？どしたー？｣
｢バイト終わったら話があるから、待っててもらっていい？｣
私の言葉を聞いた浦田くんは、ほんの少し、動きを止める。
その態度から、表情から、何を考えているか、なんて分からない。
この間私に向けられていた目が、じっと私を見据える。
しかしそんな浦田くんもすぐにいつもの調子に戻り、ふ、と口角だけ緩めた。
｢分かった、いいよ｣
浦田くんは薄々分かってるんだろう、私が答えを出したことに。
それでも浦田くんの瞳からは緊張だとか動揺だとか不安だとか、そういったものは一切感じられない。
ただ、私を、見詰めていた。
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瑠璃色(プロフ) - コメント失礼します！すごい甘くて溶けそうでした…楽しく読ませていただきました！ (2020年1月22日 4時) (
レス) id: c270fd437e (このIDを非表示/違反報告)
夏乃(プロフ) - コメント失礼致します！ とてもドキドキしながら作品を読まさせて頂きました！メンバーそれぞれのお話もワクワクドキドキでした！お話の途中からまさか4人は裏で繋がっていたりして…！と予想したりしていて楽しかったです！ (2018年10月5日 3時) (レス) id: 18d0eaa0c8 (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - maikanoさん» コメントありがとうございます！各ルートはいつか形にしたいなとは思ってるので気長にお待ちください！maikanoさんが少しでもドキドキできるようなお話を届けられて良かったです、見ていただきありがとうございました！ (2018年10月4日 0時) (レス) id: 5df9928a5a (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - 瀬菜(せな)さん» わーありがとうございます！何とか完結できて良かったです…！！新作公開しましたのでお時間ある時にでもよかったら除いてやってくださいー！ (2018年10月4日 0時) (レス) id: 5df9928a5a (このIDを非表示/違反報告)
maikano - とても面白かったです！欲を言うと全ルートみたいですね…（全員から愛されるルートとか、うらたんルートとか…）読んでてすごくドキドキしてものすごくよかったです！ (2018年10月3日 15時) (レス) id: f3f6e9dc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：史緒 | 作成日時：2018年9月10日 22時
