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だからこそ、彼の告白にすぐ答えなんか出せない。
そんなすぐに、人の見方なんて変わらない。
それに、浦田くんと恋人になる、というのがあまり想像できなかった。
だから、それとなくやり過ごして告白を無かったことにしようかとも考えた。
｢告白のことさ、考えといて。……本気だから、僕｣
バイト先の店の前で、浦田くんは足を止めてそう呟く。
その顔は、紛れもなく1人の男の人だった。
｢……うん、考えとく｣
そんな顔をされたら、無かったことになんてできない、よね。
それからは、私の不安とは裏腹にいつも通りのバイトだった。
お客さんの接客をして、オーダーを伝えて、料理を運んで、たまに雑用をして……
大変だけど、もうすっかりこのバイトにも慣れている。
……でも、今日は。よく浦田くんと手が重なったり、顔が近くなる時があったり、
｢これ、取れない？はい、どーぞ。｣
｢あのお客さんAちゃんの方ずっと見てたから僕が対応してくる、なんかあったら大変でしょ？｣
｢Aちゃんかわいいんだからさ、気をつけてね｣
なんだろう、浦田くんとの距離が精神的にも物理的にも近かったような。
バイト終わりの時間はさすがに被らず、今日は私の方が遅い日だ。
荷物をまとめて、店長にあいさつをして、店から出ていく。
スマホを確認すると、見慣れた名前に、見なれた｢もう着いてるで〜｣の文字列。
いつも通りの場所に向かえば、見慣れた車が停まっていた。
｢お、来た来た。今日もバイトお疲れさんやなあ、センラタクシーが迎えに来ましたよーっと｣
｢ごめんお待たせ、いつもありがとう、センラ｣
｢どういたしまして。……ほな、帰ろっか｣
車に乗り込んで、これまた見慣れた家までの道を走り出す。
この人は折原センラ。
今の会話だけ見たら怪しい光景に思われそうだけど、決してそんなやましい関係とかじゃない。
_____少し、特殊ではあるけれど。
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瑠璃色(プロフ) - コメント失礼します！すごい甘くて溶けそうでした…楽しく読ませていただきました！ (2020年1月22日 4時) (
レス) id: c270fd437e (このIDを非表示/違反報告)
夏乃(プロフ) - コメント失礼致します！ とてもドキドキしながら作品を読まさせて頂きました！メンバーそれぞれのお話もワクワクドキドキでした！お話の途中からまさか4人は裏で繋がっていたりして…！と予想したりしていて楽しかったです！ (2018年10月5日 3時) (レス) id: 18d0eaa0c8 (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - maikanoさん» コメントありがとうございます！各ルートはいつか形にしたいなとは思ってるので気長にお待ちください！maikanoさんが少しでもドキドキできるようなお話を届けられて良かったです、見ていただきありがとうございました！ (2018年10月4日 0時) (レス) id: 5df9928a5a (このIDを非表示/違反報告)
史緒(プロフ) - 瀬菜(せな)さん» わーありがとうございます！何とか完結できて良かったです…！！新作公開しましたのでお時間ある時にでもよかったら除いてやってくださいー！ (2018年10月4日 0時) (レス) id: 5df9928a5a (このIDを非表示/違反報告)
maikano - とても面白かったです！欲を言うと全ルートみたいですね…（全員から愛されるルートとか、うらたんルートとか…）読んでてすごくドキドキしてものすごくよかったです！ (2018年10月3日 15時) (レス) id: f3f6e9dc4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：史緒 | 作成日時：2018年9月10日 22時
