ただ皆で幸せになりたい蛇の物語(賢者の石編) (ページ11)

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7話目(兄蛇の追憶) ページ11

ド)これから2人を引っ張って競技用の箒を見に行くんだ。
一年生が自分の箒を持っちゃいけないなんて、理由が分からないね。
父を脅して2本買わせてこっそり持ち込んでやる

先程店内に入ってきた少年に声を掛け続ける。
先に採寸が終わった妹、ライラが先程から後頭部で僕の足を軽く叩いている。
箒を2本買わせて持ち込んでやると僕が言ったのが嬉しかったのか嬉しそうに僕の顔を見上げているライラの額を軽く指で小突いて前を向かせる。
見ず知らずの少年の前でこんな無邪気な姿を見せるのはマルフォイ家の子供としては良くないからね、

ド)君は自分の箒を持ってるのかい？
ハ)ううん
ド)クィディッチはやるの？
ハ)ううん
ド)僕達はやるよ。
父は、僕達が寮の代表選手に選ばれなかったらそれこそ犯罪だって言うんだ。
僕もそう思うね。君はどの寮に入るかもう知ってるの？
ハ)ううん

ずっと黙っている足元に座り込むライラに視線を向ける。
明らかに機嫌が悪そうな表情を浮かべている。
先程から似たような返ししかしてこない相手に痺れを切らしたのかライラが口を開こうとした。
何を言おうとしているのかは分かる。
どうせ「お兄ちゃんの言葉に何その返し。お兄ちゃんが話しかけてやってるんだからもう少しちゃんと話を聞け」とかだろう。
しかし、それを遮るように少年へとさらに声をかける。

ド)まぁ、ほんとのところは行ってみないと分からないけど。
そうだろう？
ラ)そうだねお兄ちゃん！
ド)だけど僕達はスリザリンに決まってるよ。僕達の家族はみんなそうだったんだから……
ハッフルパフなんかに入れられてみろよ。僕達なら入学を辞退するね。そうだろう？
ハ)うーん
ラ)お兄ちゃん！グリフィンドールを忘れてるよ！あそこでも嫌だ！

こいつは「ううん」と「うーん」しか言えないのか？
どんどんライラの機嫌が悪くなっていくのが手に取るように分かる。
足元から不穏な気配を感じ始めたので話を変える事にした。
めんどくさいことこの上ないなと思いながら話題を考えていれば窓の外の人影が目が止まった。
……あぁ、あいつについて話そう。
きっと、ライラも楽しめる。

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ここは文字数少ないので主出しさせて頂きます……
読んで下さる皆様、ありがとうございます。
すぐに追憶シリーズ出しちゃってすいません……このシーン好きで……
セリフ部分の書き方やセリフ時の描写は悩んでるのでもしかしたらどこかで変わるかもです……