因果応報 (ページ16)

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黄Side

「おまっ…！そんな独占欲強いの!?」

「だから言ってんじゃん。康二のことになると余裕ないって…」

「逆に今までよく我慢してたなお前…」

「康二が幸せだったら俺もそれで良かったし我慢出来たんだよ。幸せだったら、な。」

「…っ」

そう言ってちらっと見た先にいたのは
嫉妬で真っ黒に染まった目黒だった。

バチバチと火花が散っているのが実際に見えた気がして、
思わず瞬きをする。

「今さら気付いても遅いんだよ馬鹿。俺、もう我慢しないから。」

「…っ」

「あーあ良かった。これで康二を独り占めできるわ～」

「何なんそれ(笑)」

「ん～？たった一人の好きな奴すら幸せにできねぇで今さら後悔してる奴がいたんだよ。」

「…は？」

「何？本当のことだろ？(笑)しょうもねぇな。お前」

「てめぇ…っ」

―ガシッ

「おい目黒やめろっ…！」

康二の頭を撫でながら嘲笑うように目黒を煽るふっかに
やりすぎだと言おうとした瞬間、
ついにキレた目黒がふっかの胸倉を掴んで
壁に押し付けて。

あろうことか首を絞めた…。

「…ぐっ……」

「ふざけんな…ふざけんなっ…」

「ちょっとめめやめて…！」

そんな二人を慌てて引き剥がそうとするも、
康二の細い身体じゃびくともしない。

「やめろお前ら…。大丈夫かふっか」

「げほっ…げほっ…」

見兼ねて泣きそうな顔で二人を必死に引き離そうとする康二を
後ろにいた舘さんと翔太に任せて
目黒の手を掴んでふっかから引き剥がす。

「…何だよ…っげほ……本当のこと…だろ…げほっげほっ…」

「あぁっ…？」

「やめろっつってんだよ!!!」

まだ続けようとするふっかと目黒に思わず声を荒げる。

「康二が…康二がビビってんだろうが……」

俺がそう言うと

二人の視線が一気に康二へと向かった。

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