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黄Side


正直、時間の問題だろうなとは思っていた

何も聞いてはいなかったけど
元々康二が目黒と付き合う前からふっかは康二が好きだったと思う

目黒と付き合い始めて本当に幸せそうな康二を見て
ふっかは身を引いた

あいつが幸せなのが一番だからと、

それなのに徐々に康二に対して素っ気なくなっていく目黒に腹を立てていたし
そんなつもりなら俺が奪ってやると目黒以外のメンバーに宣言していたから。

だから、こうなるのは時間の問題だと思った

康二は康二で恋愛感情ではないとはいえふっかのことが大好きだったし
いつもふっかの隣にいたから。

弱っている時にずっと傍にいてくれたふっかを好きになるのは
必然だったんじゃないかなと思う。

突然キスをしたふっかには驚いたけど、
それよりも照れてあわあわしている康二が可愛かったし何となく…

何となくだけど、そのリアクションを見て脈ありなんだなって思った。

ちらっと目黒を見るとふっかを睨んでいたけど、
自業自得だろ…と呆れた。

楽屋から出て行く目黒を追う奴はもちろん誰一人としていなかったし、
康二を傷付けた奴に掛ける言葉をあいにく俺らは持ち合わせていなかった。


「俺と付き合おう。」

「俺でええの…?」

「ん。悪いけど俺、お前のこと離すつもりないから」

「俺、めちゃくちゃ嫉妬深いで?めんどくさいし…」

「お前に嫉妬されんの、普通に可愛いんだけど。」

「あぅぅ…」

「あと俺もお前のことになったら余裕ねぇから。」


顔を真っ赤にした康二を自分の胸に閉じ込めて
愛おしそうに頭を撫でるふっかを見て、
なんだか泣きそうになる。

色々なことを我慢してきたふっかにはずっと幸せになってほしかったから…。


「康二おめでと〜!でもふっかだけじゃなくて佐久間さんにも構ってね!」

「幸せになるんだよ。」

「…休日はお前らの邪魔するからよろしく」

「こら翔太くん!でもほんとおめでとう康二くん!泣かされたら俺んとこおいで!」


佐久間、舘さん、翔太、ラウールと次々に康二に声を掛ける。

皆にこにこで嬉しそうで俺も頬が緩んだ。


「ありがとう皆…。でも何か恥ずいな…えへへ///」

「…そんな可愛い顔、俺だけに見せて?」

「へっ…?」


でも、俺らに向けて照れ臭そうにはにかむ康二を自分に向けさせて
顔を両手で包むふっかにはさすがに苦笑した。



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真夏野スピカ(プロフ) - なさん» パス外しました! (2020年12月14日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - ともぴーさん» パス外しました! (2020年12月14日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
真夏野スピカ(プロフ) - かおりさん» パス外しました! (2020年12月14日 0時) (レス) id: ee0c14e74e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 真夏野スピカさん» そうなんですね!更新楽しみにしてます。 (2020年12月13日 20時) (レス) id: 67c533f73c (このIDを非表示/違反報告)
ともぴー(プロフ) - そうでしたか!更新楽しみに待ってます。 (2020年12月13日 19時) (レス) id: e72f97e6fc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:真夏野スピカ | 作成日時:2020年11月10日 22時

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