歌い手様のBL短編集

忘愛症候群〜そらる×まふまふ〜 ページ31

うらたぬきside
坂「うらさん!」
う「おう…」
まふを追いかけなければならない…
でも､そらるさんの方にも残った方がいいよな…
俺が残るか坂田が残るか…
どっちがいいんだろ…
坂「うらさん?何してんの?はよ行かな」
う「坂田､お前走り早いか?」
坂「えっ…」
坂「微妙やけど…」
だよな…
俺もそんなに自信はない…
でも､相手はまふだ
どっちでも行けそうだな…
う「坂田､お前にお願いが…」
坂「わかった､俺が残るわ」
う「えっ…」
坂「はよ追いかけやな､間に合わんで」
う「おう」
早く､まふを見つけなきゃ
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まふまふside
僕は病院ということも忘れて走り続けた
ただ､辛かった…
ただ､悲しかった…
ただ､この苦しみから逃げたかった…
それだけの思いで､僕は走り続ける
ま「はぁはぁ」
いつも家に引きこもってるだけあって､体力はそんなにないな…
でも､そんなことは考えていられなかった
?「まふー」
遠くからではあったけど､低めな､少し枯れている､イケボで､聞き間違いがないようなあの声が聞こえてきたからだ
僕は息を切らしながら走る
でも､足音は着実に近づいてきてる
早く逃げなきゃ
僕は泣きながら走り続けた
う「まふ､なんで逃げるんだよ」
遂に､追いつかれてしまった…
僕は必死に振り払おうとした
でも､ダメだった
走り終わった状態だと､力がはいらなかった
う「まふ､俺らを頼れ!」
う「この病は､1番苦しむのはまふなんだよ!」
う「この病は､人に頼らないとダメなんだよ!」
う「じゃないと…」
うらたさんは怒鳴り声に近い声で僕に訴える
最後の言葉を後に､うらたさんは口を詰むんでしまった
ま「うらたさんに僕の何が分かって言ってるんですか!」
ま「知ったような口調で言わないでください!」
いつの間にか､僕はそう言っていた…
僕は後悔していた
うらたさんは僕を心配して言ってくれたことなのに…
僕はまともにうらたさんの顔を見れなかった…
こうやって､友達が減っていくんだな…
ごめんなさい､うらたさん…
ありがとうございました…
僕は貴方にとても助けられました…
僕を捨ててください…
うらたさん…


続きます
作者(色々､すみません…5000hitありがとうございます)

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