好きって惑わせ

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それから
臣と別れて部屋へ戻った。


さて、勉強でもしますか。


今日は政治についてやろう。

これから特に大事になってくる教科だからね。

裁判や憲法など基礎であり重要なことを知らないと国を動かすことが出来ないし、第一、国民からの信頼度が低くなる。









これから、か・・・



ふと臣の事が浮かんできた



と、



同時に、



(そういえば、私、臣に…)



/////



無意識に手で顔に風を送っていた。








……いつの間にかあんなに背が伸びてた



体全体をすっぽりと包み込まれたようだった



彼の温かさが…

優しさが…








名残惜しいと感じてしまう



*









*









*



やべぇ



勢いで抱き締めちまった、、、



彩があんな可愛いこと言うからだ





ふと自分の手を見つめた。



正直、もっと抱き締めていたかった



離したくなかった





……小さい頃、手を繋いだりしたことがある



そんときから、彩のこと好きだった



ずっと目で追ってた



なのに、ここまでドキドキしたことは…



あー抑えろ自分。









「わか＿、かた＿、、若武！」



「だ、誰だ！」



「はぁ、その様子じゃ重症だね。」



「黒木かぁ、驚かせるなよ…心臓に悪い」



「何年寄りみたいなこと言ってんだ。

　そんなんじゃ、彼女守れないぜ？」



「うっせぇ」



「可愛いプリンセスと会えてパワー回復かと思いきや、余計酔ったな。

　で、どうだった？」



「……あいつ、可愛すぎ。」



「ん？聞こえなかったんだけど」


ククっと笑っている。



「お前にはかんけーねーよ」



「そんなに会いたいなら、俺が代わりに会ってきてやるぜ。お前忙しいか…」



「ぜってぇ行くな！」



「怖いな−」

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