◆結城哲也×伊佐敷妹◆ ページ12
．
「くっそ、いっちょ前に手なんか繋ぎやがって！」
「祭りにこんな尾行するのもどうかと思うけど」
「そんなこと言ってる亮介が1番楽しそうじゃないか」
「当たり前でしょ、こんな楽しいことやらなくてどーすんの」
「亮さん顔怖いっす」
「先輩方なにコソコソしてんすか！こんなの堂々と行けばいいでしょう！！」
「「「お前は黙ってろ！！」」」
結城「…なんか、付いてきてるんだが」
あ「あは、あはは…」
あの鈍感な哲さんでさえ気づくという下手くそな尾行をしてる奴らを睨んだ
こっちはデート中なんだよ！？
しかも祭りのいい感じのムードで！
それなのになんで邪魔するかなぁ
あ(――私、ちゃんと言ったんだけどな)
「今日の祭り哲と一緒に行く、だぁ！？」
「別にいいでしょ、私達付き合ってるんだから」
「なんでそれもっと早くに言わねぇんだ！」
「なんで言わなくちゃいけないの」
「まぁ、その、色々あんだろ！！」
「お兄ちゃん、応援してくれるんじゃなかったの？」
「十分応援してるだろーが！！」
「だったら今日のデート邪魔しないでよ」
「お、おう。当たり前だろ？妹のデートだしな」
「尾行とかほんと絶対にやめてよね」
ちゃんと言ってるよね？これ
それなのにどういうことよ、バレないとでも思ってるの？
はぁ、と行き場のない溜息が溢れた時グイッと腕を掴まれた
あ「…へ？」
結城「走るぞ」
あ「え"…ちょっ、待っ」
哲さんは私の停止の言葉も聞かず走り出した
―――
あ「はぁ、はぁ、」
結城「……大丈夫か？」
あ「だい、じょうぶです、けど」
うそ、全然大丈夫じゃない。
久しぶりにこんなに全力で走った
酸欠で頭がクラクラする
結城「大丈夫じゃなさそうだな。ちょっとベンチで休むか？」
あ「…すいません」
2人でベンチに腰掛けると頭を引き寄せられて哲さんの肩にもたれかかった。
あ「え、あの、」
結城「疲れただろう？少し寝てもいいぞ」
あ「え、でも…」
せっかくのデートなのにそれは勿体無い
時間の無駄じゃ…
結城「俺はお前と2人っきりになりたかっただけだ。ダメだったか？」
あ「そんなこと…っ」
どうしよう、嬉し過ぎで泣きそう
あ「私も、2人になりたかったです」
結城「…一緒だな」
あ「はい」
恋人、ですから
．
【安楽さんリクエスト】
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真島 - 初めまして！真島っていいます！これからも頑張ってください！ (2017年9月26日 22時) (
レス) id: 3454d2b58a (このIDを非表示/違反報告)
チー(プロフ) - ありがとうございます(*^^*)すごく嬉しいですこれからも楽しみにしてます。頑張ってください。 (2017年9月24日 21時) (レス) id: 5fbec716d0 (このIDを非表示/違反報告)
羅夢(プロフ) - お疲れ様でした(笑)いつも楽しくみてます！私のところでは秋祭りもあるので今祭りの短編集見ても何も季節外れじゃないですよ！笑 私もホワイトデー短編集が楽しみです (2017年9月24日 19時) (レス) id: 3454d2b58a (このIDを非表示/違反報告)
桜色舞姫 - 初めまして！八千代さんの短編集楽しく拝見させていただいてます！！完結おめでとうございます！これからの短編集も楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年9月24日 18時) (レス) id: 74dea0fe39 (このIDを非表示/違反報告)
杉本(プロフ) - 初めまして！この短編集めっちゃ面白かったです！また他の短編集楽しみにしてます！特にホワイトデーが楽しみです！私前のバレンタインデーを見たんですけどその感じでホワイトデーは最高です(笑)頑張ってください！ (2017年9月24日 17時) (レス) id: 3be2befa99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：八千代 | 作者ホームページ：http://commu.nosv.org/p/smmy1007
作成日時：2016年7月20日 22時
