なつまつり.【ダイヤのA期間限定短編集】

◆真田俊平×先輩◆ ページ2

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あ「…せ、先輩！？」



夏休みに入って初めてのオフの日。
家でゴロゴロしていたら
電話がいきなり掛かってきた。
誰だろうと思って電話に出ると、野球部の先輩兼私の彼氏さんの声が聞こえてきた。

いきなり過ぎて私パニックになってるんですけど！

それが電話越しでも分かったのか「お前ビックリしすぎな」と先輩に笑われてしまった。



あ「ど、どうしたんですか！？」


『いや？A元気かなーと思って』


あ「はい！元気です！元気有り余ってます！」


『ははっ、それは良かった』



久しぶりのオフだからデートでも行きたいなと思ったけど、夏休み初めてのオフだから先輩もゆっくり休みたいだろうなと思って約束はしなかった

でもまさか先輩の声が聞けるなんて…っ！



『でさ、A今日暇？』


あ「え？はい、暇ですけど…」


『じゃあさ、久しぶりにデート行かね？』


あ「デートですか？別に良いです…え、デート！？」



あの行きたくて行きたくて仕方なかったデート！？
デートってあのデートだよね！？

私が無言になったのが心配だったのか先輩が『あ、嫌だった？』とちょっと残念そうなの声で言うから凄く慌てる

嫌なわけないじゃないですか！
願ったり叶ったりですよ！



あ「行きたいです！デート！！」


『それは良かった。7時に駅集合な』


あ「はい！」



電話を切る時に先輩が『可愛い格好してこいよ？』と言ってくれたから俄然ヤル気！！
…というか集合が夜？

なんでだろうとおもって何となくカレンダーを見てみると



あ「今日夏祭りじゃん…」



先輩それを知ってて誘ってくれたのかな？
なにそれ凄く嬉しい…っ



あ「よし！浴衣来ていかなくちゃ！」



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5分前に駅に着いたけど、そこにはもう先輩の姿が



あ「すいません！先輩！」


真田「いや俺も今来たところ」


あ「そうですか…」



そう言うと先輩は私の全身をマジマジと見始めた。
……そんなに見られると逆に困ります

似合ってないかなとドキドキしてると
先輩が片手で口を抑えた



真田「……ビックリした」


あ「え？」


真田「スッゲー可愛いからさ、一瞬分かんなかった」


あ「な…っ！」


真田「んじゃ行きますかお嬢さん」



先輩はそういうと私の手をギュッと握りしめた。



真田「迷子にならないように、な？」




夏祭りデートは手を繋ごう




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【大橋さんリクエスト】

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