無愛想な君② (ページ39)

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SG side

SG「はぁー。進まねぇ…」

マウスから手を離して天井を見つめる。

なんであんな頑固なの？Aって…

最近目の下のクマが濃くなっていることには気づいていた。
勝手に仕事が忙しいから…なんて思っていたけど、
まさか嫌がらせされてるなんて…

「皆さんと私は違うんです」

「表に出る人と裏にいる人」

なんだよそれ、意味わかんねーよ。

Aは自分は女だからって男に媚びない。ダンスや音楽が好きで、自分の中にあるモノを俺たちに１つひとつ丁寧に伝えていく。
それも押し付けるんじゃなくて、俺たちの音楽を大切にしながら進めてくれる。

鬼スケジュールの中、やらなければならない練習。
疲労からか吐きそうになっていても、さりげなくフォローしてくれる。励ましてくれる。

それが心地よくて、ダンスの練習となると俺たちはAに頼りっきりだ。

だから、今度は俺たちがAを支えるべきなのに。
それもさせてくれない。

それに、約束したじゃん。EXO先輩と。

俺たちがAを守るって。

はぁー。バカA。

時計を見ると日付はとっくに変わっていた。
ホテル見つかったのかな…

確か、あの後練習室に行ったはず。

荷物を持って練習室を覗いてみるけどAの姿は見当たらない。

帰ったんだな…

本当はちゃんとホテルを見つけられたのか気になったけど、怒鳴ってしまった手前、電話をかけることができなかった。

きっとテヒョナかジョングク辺りが連絡とってるだろ。

SG「ただいま…」

JM「ヒ、ヒョン！！大変！」

リビングに入るとスマホ片手に慌てた様子のジミンとテテ。

SG「どうした？」

V「Aヌナと電話してたんだけど、いきなり切れちゃって……」

SG「電波悪い所に行ったとか、間違ってキャンセル押したとかじゃないの？」

JM「でも、話してていきなり…折り返しかけても出ないし。それに…ヌナ荷物取りに行くって家に帰ってるみたいだし」

SG「はぁ？」

V「絶対何かあったんだ！！！嫌な予感するもん！」

JM「どうしよ…」

SG「行くぞ」

JM「え？どこに？」

SG「Aの家に決まってんだろ！！！」

あいつが拒んでも俺たちが助けてやる。