29(Yside) ページ29
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今日はレギュラー番組の新企画の打ち合わせ。
もちろん全員参加な訳で…
昨日のニカ千の喧嘩…
結局仲直り出来ないまま帰ったみたいだけど、今日、大丈夫かな…。
先に会議室に入ってきた千賀は、さっきからミツとずっとじゃれ合ってて…
俺達は4人固まってそれを遠巻きに見てる。
きっとミツなりの配慮なんだろうな。
今の俺達は、全ての事に臆病になり過ぎてる…。
会議まで後少し。
おいおい、ニカのやつ…まさかドタキャンじゃないだろうな…
気になってスマホを手にした時、静かに開いた扉。
ニカだ。
ニカの姿を見た健永はぴくっと肩を震わせ、一瞬表情を硬くした。
それを見たミツが耳元で何か囁いてる。
ニカは扉の前で立ち止まり、チラリとミツを見た。
ミツはそれを待っていたかのように視線を合わせると、いつもみたいに口角を上げてニコリと微笑んで見せた。
ゆっくりと健永に向かって歩き始めるニカ。
それを待ち受ける様に立ち上がる健永。
まるで、映画の様に繰り広げられる光景。
「「あの…」」
2人の声がシンクロする。
思わず顔を合わせて苦笑い。
そして
「「昨日はごめん」」
またシンクロした(笑)
「どんだけ仲良いんだよ。」
ミツが呆れ顔を作って突っ込む。
でもね、隠せてないよ、その口元の緩み(笑)
「これで仲直りだね。」
「もう、ホント心配したよ〜」
玉と宮田が微笑むと、一気に楽屋の空気が和む。
きっとミツが2人を取り持ってくれたんだろうな。
ニカも健永もミツから離れないもん(笑)
楽屋がいつもみたいに笑いでいっぱいになり始めた頃、太輔がゆっくりと3人に近付いて行った。
「俺…ドラマの仕事受けるよ。」
「藤ヶ谷。」
「千賀も二階堂もありがとな。2人が一生懸命俺の事考えてくれてて…嬉しかった。皆も…黙って俺の事見守ってくれて…ありがとう。俺、自分が戻って来れる場所があるって気付いたから…頑張ってみるよ。」
少しずつ戻り始めた俺達の空気…
その輪の中には、いつも必ずミツがいる…
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作者名:MISA | 作成日時:2014年7月7日 16時