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18(Yside) ページ18

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あの日、ミツに押されるように事務所に連絡を取り『復帰したい』と伝えたら、あっという間にレギュラー番組の再開が決定した。




やっぱり皆待っててくれたんだ…




素直に嬉しかった。





レギュラー番組収録の当日。

その収録の前に、太輔の復帰会見を行う事になった。

太輔の体調と精神的な負担を考えて、会見はメンバー全員が参加できるフランクな形で行う事になった。

いわゆる囲み取材ってやつだ。





メンバー全員で報道陣とカメラの待つ会見場へ向かう。





「緊張する〜」





久々の表立った仕事に、皆、緊張を隠せない。





「いつも通りで大丈夫だよ。」





ミツが俺達の傍で声を掛けてくれた。





「藤ヶ谷、大丈夫か?」





ミツの声に太輔を振り返ると、壁に凭れてカタカタと震えていた。





…ふとミツと目が合った。



ミツは俺の目をじっと見つめると小さく頷き、すっと俺達の前から消えた。




『お前達だけで頑張れ。』




そう言われた気がした。





俺は太輔の右手を取り、そっと指を絡めた。

それを見た玉が残った手を同じように繋いだ。





「大丈夫。俺らがついてる。」





太輔に安心して欲しくて、じっと太輔の目を見つめた。

玉も同じように太輔の目を見つめて頷く。

すると、それに続く様に宮田、ニカ、健永が太輔の肩を叩いて励ました。





「そうだよ、俺らがいるから大丈夫。」

「せっかくだから楽しもう。」





そう口々に言って頬笑んだ。

太輔が、皆の笑顔を見て微笑み返してくれる。

もう体は震えてはいなかった。





「よしっ、円陣組もうぜ。」





コンサートの時みたいに皆で円陣組んで…





いざ会見へ。






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作者名:MISA | 作成日時:2014年7月7日 16時

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