*005 健side ページ8
「じゃあ本日は保護者の方々もお付き合い頂き
ありがとうございました。このあとのSHRなし!」
「うぇーーい!」ガヤガヤ
―キーンコーンカーンコーン―――キーンコーンカーンコーン――
―起立っ礼っっ着席―ありがとーございましたぁ――
ザワザワザワザワザワ…ガタンッバタバタ 「せんせーさよならー」
「○○ちゃんかえろー」「さよならー」
「ばいばい」
三宅「ねぇ岡田、お、お母さん来たぁ?」
もし、オネェだったとしたら岡田は受け入れてるのかなあ
あ、ヒロシ呼びだからそもそも男も女もどっちもありってことなのかな
三宅「ん?岡田あ?」
いつの間にか後ろにはいなく、あたりを見渡すと井ノ原くんのところにいた。
すぐ帰る生徒が多い中、岡田は井ノ原くんに何か声をかけてるみたいだ
じゃあ、岡田のことはとりあえずほっとく。
あ、そうだ
俺はあることを思い出し教室の後ろのドアに向かって振り返った
俺らが授業参観だから、今日は剛の方が授業終わるの早いんだよね、来てるかなぁー。
剛を探しているといかにも年若い優しそうな男性がいた。
その男性は優しくゆっくりと歩を進めているのにもかかわらず
俺にはターン、ターンと胸に響く足音を高鳴らせて近づいてきているように感じた。
あれ?岡田に似てるかも。
その人に見とれながらまっすぐその瞳を見つめた
え?
俺は一瞬のその光景にドキリとした。
だってその見とれていたその瞳には何も写してないようにも見えたから
でもすぐにそんな風には見えなくなった
今のは気のせい?…何だったんだろう、今の
なんでそんな勘違いしたのだろう
そして例のその人は井ノ原くんに向かって歩いていた。
ターン、ターンとゆっくり聞こえてきていた足音が今度はコツコツと変えて近づいてくる…
そしてコツコツコツと俺の横を通りすぎる…
何か気になる。
だから俺はその人のあとに着いていった。
近づくと岡田と井ノ原くんの会話が耳に入ってきた
岡田「よしくんLHR噛みすぎでしょ、いつもより進みが遅かったよ、大丈夫?」
井ノ原「岡田ーそれ、貶してんの、慰めてんのーハァー疲れた」
俺が追っていたその人はゆっくりとコンコンとその会話のもとへ近づき岡田たちの前で足を止めた
そしてその人が口を開いた
そっと口を開かれたその声は柔らかく
その場を包んだ
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作者名:みりん | 作成日時:2016年8月27日 9時