。゜+゜。〇-Episode12:大波乱の宴-〇。゜+゜。 ページ35
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玲奈「和田様は、私たちに謝罪を求めていたんでしょ?真斗を奪ったことは謝ったし、真斗を返すことも約束するわ。だから、和田様を私にちょうだい?」
千香子「そうよ。玲奈こそ、あの方に相応しいわ。あなたは、売れない小説家の娘。そんな名誉もない娘が、国を代表する企業の一家の次期当主と結婚だなんて、身の程知らず過ぎよ!!」
沙耶「っ…」
英太郎のことを『売れない小説家』と思っていたのか…
父親のことを侮辱され、沙耶は少なからず傷ついた
千香子「さぁ、言いなさい!!和田様との結婚は断ると!!玲奈に和田様を譲りなさい!!」
沙耶「…」
玲奈「お義姉ちゃんだって分かってるでしょ?自分が和田様と結婚したって、意味がないってこと…」
沙耶は心の中で「助けてほしい」「逃げ出したい」と考えていた
でも…いつまでも、和田の優しさに甘えてはいけない…
和田のそばにいたいなら、自分で玲奈と千香子と戦う強さを持たなければいけない
沙耶「……だ…」
玲奈「ん?」
沙耶「絶対……嫌だ…」
沙耶の言葉に、玲奈と千香子の表情は固まる
沙耶「いい加減に…してっ…。私から…大切な物を……奪わないで…!」
玲奈「何を言ってるの?」
沙耶「絶対に、優希さんは…渡さない…!和田家の次期当主、和田優希の婚約者は…私なんだから!!」
これは、決意表明でもあった
これ以上、玲奈と千香子の言いなりにはならないと
そして、和田の婚約者の座は…絶対に奪わせないという、強い意思表示
口答えをされて、気に食わない様子の玲奈と千香子
2人から冷たい視線を向けられるが、沙耶は怯むことなくキッと睨み返す
沙耶「(負けないっ…!!絶対に、優希さんだけは…渡さないんだから…!!)」
Episode13につづく…
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作者名:あきか | 作成日時:2022年12月10日 0時