。゜+゜。〇-Episode11:結婚の挨拶-〇。゜+゜。 ページ14
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高級レストラン
玲奈「ちょっと、どういうことよ!」
真斗「だから、説明したとおり…」
玲奈「納得できないわよ!!結婚は、早くても再来年だなんて!!」
静かに食事をする場所なはずである高級レストランに、玲奈の声が響く
真斗「ちょっと、玲奈…。大声はダメだよ…」
玲奈「大声を出してる原因は、真斗でしょ!!」
真斗「…」
怒りが収まる気配がない玲奈に、真斗はタジタジだ…
周りの客からの冷たい視線が痛い…
真斗「落ち着いて…!他のお客さんの迷惑になるから…」
玲奈「っ…」
玲奈は冷たい視線を向ける客たちを睨む
睨まれた周りの客たちは「育ちが悪い娘だ…」という呆れた様子で、食事をしていた
中には「あれって、飛鳥家の…」と小言を言う客もいた
真斗「これは、近衛家の決まりなんだ。お互いに結婚出来る年齢にはなってるけど、学生である以上は結婚出来ないんだ」
玲奈「何でよ…!別に、高校生でも結婚したっていいじゃない!」
真斗「じゃあ、玲奈の周りに結婚している子いる?婚約者がいる子はいるだろうけど、結婚をしている子はさすがにいないでしょ?」
玲奈「っ…」
論破され、玲奈は悔しそうに唇を噛みしめる
真斗「だから、玲奈が華月学園を卒業する再来年までは入籍出来ない。申し訳ないけど、我慢してほしい」
玲奈「……じゃあ、学校辞める」
真斗「は!?」
玲奈「学生じゃなければいいんでしょ?真斗が卒業するのと同時に、私も学校を辞める!そうすれば、来年の春には入籍出来るじゃない!」
真斗「待って!それは、さすがに…千香子さんも許さないはずだ!」
玲奈「後で、お母さんに聞いてみる。きっと、お母さんなら許してくれるわ」
まさか、学校を辞めると言い出すとは…
真斗は度を越えた玲奈のわがままに、正直うんざりしていた
この食事も、今朝になっていきなり『フレンチレストランで食事したい』と言われて、無理やり連れ出されたのだ
桜庭や雅彦の許可を得ずに出てきてしまったため、真斗は帰ったら怒られるのでは…と焦っている
真斗「…どうしても結婚したいのであれば、今度お父さんたちも交えてしっかり話し合おう。俺たちだけで、勝手に話を進めるわけにはいかない」
玲奈「…」
真斗は何とか話をまとめたが、玲奈が納得するわけもなかった
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作者名:あきか | 作成日時:2022年12月10日 0時