ーNo.73 ページ33
(望月 side)
『まず、学校なんですけどね、ここ2ヶ月ぐらいはずっと行ってなくて、大輔さんは知ってたかもしれないですけど、』
浪「うん、」
『毎日毎日自分で電話かけて欠席連絡入れてたんです。ごめんなさい。』
涙が、止まらない。
浪「謝らなくていいから、ね、？なんで休んだの、？」
そんな私にも大輔さんは優しくて優しくて、
『私、お仕事で結構早退とか欠席とか多かったじゃないですか、それで、休止してから芸能人かぶれとか主役気取りとか言われて、、』
浪「そっか、辛かったな、、」
大輔さんの手が背中に触れる。
そんなに優しくされてしまったら、余計に涙が出てしまう。
『それで、仲良かった友達も仲良くしてくれなくなったり学校に来てなかったり、私には学校に味方がいなかったんです。』
私を嫌っているであろうクラスメイト達の顔が思い浮かぶ。
浪「それで学校を、、、？」
ｺｸﾘ
浪「お前は気にしすぎなんだよ。もっと俺に頼れって、、」
どこかしらその大輔さんの声は弱々しくて。
浪「まだ、言うことあるか？」
『あります、、』
私がこれ程にひどい有様だから、大輔さんすらも弱ってしまったのかもしれない。
『私、エゴサしちゃったんですね』
浪「そっか、」
大輔さんは少しずつ察してくれるようになった。
『Tw〇tterもL〇NEもSNSから離れたくてずっと放置してたんですけど、なんとなく無意識にエゴサしちゃったんですよね、』
浪「うん、」
『そしたら活動再開しないとか親がいないとかいじめられてるとか、あることないこと色々書かれてて』
浪「うん、」
『私が今までしてきた芸能活動が無駄だったのかなって思っちゃったんです。』
浪「そっか、辛いよな、」
大輔さんも声をかけづらいだろうに。申し訳ない。
『あと、、私学校行かなかった日、ずっとネカフェに籠ってたんです』
浪「ネカフェ！？危ないだろ」
『、、ごめんなさい。』
親としては当然の反応。
そりゃ制服で娘が毎日ネカフェに行っているだなんて知ったらそうなる。
『ごめんなさい。ずっと隠してました。』
浪「そっかそっか、」
大輔さんの手はずっと私の背中をさすっている。
暖かいその体温とともに気まづさまでが伝わる。
＊
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 390人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています！更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか？ (2021年3月23日 10時) (
レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
あま(プロフ) - 土さん» はじめまして、コメントありがとうございます、、！そう言って頂けまして幸いです。これからもよろしくお願いします ((○|￣|_ (2020年1月27日 23時) (レス) id: 0a09fcbdcd (このIDを非表示/違反報告)
土(プロフ) - はじめまして コメント失礼します。とても感情移入できるシーンがあって，個人的にはこの話好きです！！ ゆっくりでいいので更新頑張ってくださいね！！ (2020年1月23日 21時) (レス) id: 9f84f5d7d8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あま | 作成日時：2019年12月24日 20時
