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早朝 ページ49
誰もいない談話室、廊下、そして広間前。
数歩後ろについてくるレギュラス以外には人気を感じない。
朝食がサーブされるのは午前５時から９時前まで。
もちろん４時間机に放置されているわけではなく、座ってほしいものを思い浮かべれば一人でに現れる。
朝の５時から朝食を食べにくる生徒は夕食を食べ損ねた(今の私のように)、よほど早起きしてしまって手持ち無沙汰、もしくは朝早くからの試合があるため…
今日はそんな人はいないようでガラッとした大広間のテーブルにつく。
ロールパンにデニッシュ、ジャム数種類、ネギとチーズたっぷりのオムレツ、サラダが大きなお皿に乗って現れる。
人間の時のように肉料理が食べたくなる気分だったが…
…あぁ、あの時食べた肉じゃが美味しかったな。
感傷に浸っていると迎えに座る彼が私の顔を覗き込む。
「申し訳ありませんって…
…でも、昨日のくすぐりで笑い転げる貴女は可愛らしかったですよ？」
物音一つしない広間、微笑む男子生徒の頬にもみじが咲かせられた。
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作者名：あやにゃん | 作成日時：2019年1月10日 2時
