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敦は席に戻り太宰達に自分の知っている限りの虎の情報を伝えた。
敦が院を出たのは二週間前、鶴見川で虎を見たのは四日前。
虎の被害は二週間前からこっちに集中していて、四日前には鶴見川での目撃情報がある
その話を聞いていた太宰のAは同じような目をしていた。光のない陰った目。
「敦君、Aちゃんこれから暇?」
嫌な予感からゾッとする敦とは対照的に、
「はい。暇です」
と余裕そうに答えたA。
「虎探しを手伝ってくれないかな?」
太宰の満面の笑み。嫌だと騒ぐ敦に「報酬出るよ」と云う。静かになる敦。汚い手だなと思うA。
国木田に「この紙を社長に」とメモを託す。
「報酬はいかほどで」
「こんくらい」
太宰に見せられた金額で敦も虎探しを手伝うことにした。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
とある倉庫にて
薄暗い中、本を読む太宰。表紙を見てウゲッとなる敦。Aも詩集を読んでいた。
「本当に此処に現れるんですか?」
「本当だよ」
「太宰さんの云う通りかと」
「心配は要らない、虎か現れても私の敵じゃないよこう見てえても武装探偵社の一隅だ」
膝を抱え俯く敦。敦は孤児院で云われたことを思い出し自分を卑下する。
「いっそ食われて死んだほうが…」
俯く敦に視線を送る太宰とA。太宰がサッと顔をあげる。雲に隠れた月が顔を出す。
「却説、そろそろかな」
太宰の言葉に反応して敦もバッと顔をあげた。
直後、背後から大きな音が聞こえてくる。
慌てる敦。気に留めていない太宰とA
「風で何か落ちたんだろう」
「あんな狭い所から虎は来ませんよ中島さん」
「ど、どうして判るんです?」
すると太宰とAは読んでいた本を閉じ同時に声を出した
「「そもそも変なんだよ」」
倉庫内の空気が張り詰めた。
「経営が傾いたからって養護施設が
児童を追放するかい?大昔の農村じゃないんだ」
「それに一人、二人減らしても変わらない
半分以上の児童を別施設に移すのが普通なんです」
「太宰さん?Aちゃん?」
「中島さんが施設を出たのも二週間前」
「虎が街に現れたのも二週間前」
「中島さんが川で虎を見たのも四日前」
「同じ場所で虎が目撃されたのも四日前」
敦の体が月と同じ蒼白い光に包まれる。
敦もまた異能の者
現身に飢獣を下ろす月下の異能力者
少年の姿が
巨躯な白虎へ
倉庫に虎の方向が響き渡った
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ラッキー食べ物or飲み物
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御影(プロフ) - 綾田さん» コメントありがとうございます！ (2023年1月10日 7時) (
レス) id: e37802ecfa (このIDを非表示/違反報告)
綾田 - 夢主がめっちゃかわいいっ！？です。どんな子なのかな？と読み進めてたら、好みドンピシャで……マジかわいいです。ありがとうございます。 (2023年1月9日 21時) (レス) @page13 id: 9d196278d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御影 | 作成日時：2022年5月29日 22時
