【銀魂】Sleeping PrincessⅡ (ページ31)

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第七十五訓ページ31

「元気出してくださいよザキさん」

『そーそー、んな落ち込まなくても』

「……」

討ち入りで想定外のことが起きるなんて仕方ない

とはいえ、情報ひとつ違うだけで死人が出かねない繊細な仕事を任せられている山崎は件の失敗がかなり堪えているらしく

かれこれ一週間程ブルーなオーラを背負い続けていた

誰も山崎を責めたりしていないのだが、それはそれで思うところでもあるのか励ましても効果なし

あの土方ですらどうしたものかと手を拱いていた

こればかりは本人が立ち直らなければどうにもならない

いつもなら多少の失敗なんてすぐ乗り越えて次に活かそうとするポジティブさを持つ山崎

「…ハァ」

「ザキさん…」

そんな山崎がずっとこの様子だとこっちの調子も狂うというもので…

『あ、立花。そろそろ渡鬼再放送の時間だ』

「あ、まじっすか。早く行きましょう師匠」

「ちょっとォオオオ！切り替え早くない！？俺の心配は！？全然調子狂ってないじゃん！」

『何だ元気じゃん、大丈夫じゃん。じゃ』

「じゃ、じゃねェよ！相談乗ってくれる雰囲気じゃなかったの！？」

「え、ザキさん、悩みがあるんですか？」

「あ…えっと…」

「『……』」

立花とAは顔を見合わせ仕方ないというように溜め息を吐いた

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「…やっぱり俺、監察方なんて向いてないのかなって…」

『ブハハハハ！何コイツ最高！』

「師匠、お茶菓子持ってきましたよー。あ！もう始まってるじゃないですか！ずるい！」

「全然聞いてねェじゃん！やっぱ興味ねェじゃん！つーかこのドロドロした内容のどこに笑う要素あんの！？」

とりあえず座って話をしようとテレビのある居間にやってきたAたち

山崎の悩みとやらを聞くためだったが誘惑に勝てず、渡鬼を見ながら聞くことになった