【銀魂】Sleeping PrincessⅡ (ページ27)

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第七十一訓ページ27

″激撮！密着真選組24時冬の大捜査スペシャル″

市中見廻り中の真選組隊員
パトカーを走らせ午前の巡回をしていた時だった

ｻﾞｻﾞ

こちら二番隊、永倉

ターミナルにて不審物を発見したとの連絡が入った

柊、立花、お前たちが一番近いだろう
至急向かい、不審物の確認及び一般人の避難誘導を頼む

俺たちも応援連れてスグに向かう

『ラジャ。立花、パトライト付けろ。直ちにターミナルへ向かえ』

午前11時30分過ぎ
一本の無線が入り、車内に緊迫した雰囲気が漂う

助手席に座る女性隊士は携帯電話を取り出した
どうやら上司へ連絡をとるようだ

『副長、すんません。頼まれていたマヨネーズ、ちょっと遅くなります。…え？いや、だってターミナル…はい…でも永倉隊長からの…はい』

揉めているのだろうか
電話口から聞こえてくる男性の声は怒気を帯びている

『ﾁｯ、あの腐れ副長…理不尽に怒鳴り散らしやがって』

「沖田隊長のせいで冷蔵庫に溜めてたマヨネーズ全部パアになったらしいですからねェ、イライラしてるんですよ」

Q.先程から話されている″マヨネーズ″とは？

『え？マヨネーズって言ったらマヨネーズだよ、あんたらも知ってるでしょ』

腐れ副長の好物だという″マヨネーズ″
何かの隠語だろうか、捜査に関わる重要なワードに違いない

午前11時37分
パトカーがターミナルに到着した

通報したターミナルの従業員が既に待機しており、隊士二名を案内する

取材班も細心の注意を払いながら後に続いた

『アタッシュケースか…』

案内されたのはターミナルの待合室
並ぶ椅子の下にアタッシュケースが一つ、置き去りにされている

早朝出勤の従業員が出勤してきた時には既にこの場所にあったという

暫く様子を見ていたが、問い合わせや紛失届も無ければ、誰かが取りに来る気配もない

ターミナルで中身不明の不審物が見つかった場合、従業員と言えど無暗に触れてはならない決まりがある

何故なら、爆発物等の危険な物である可能性があるからだ

『危険物でないか調べる必要がある。立花、一般人の避難誘導に移るぞ。そこのあんたはX線検査装置を持ってきて、非常時用のポータブルの奴置いてんでしょ』

女性隊士の指示に従い周囲は迅速に動き始めた