少尉(梓) ページ26
︎︎バイトの社員割で買った期間限定のアイスラテとスコーン。平日の昼間にいつも来るこの公園には私1人だ。
︎︎防犯カメラの無い上にこの日の時間帯は人通りが滅多にないこともあり、ここを見つけてからは私の憩いの場となった。
︎︎カメラの有無を確認するのが癖なんてな、とベンチに1人苦笑いしていれば、空いている横にぴょん、と重みが乗った。
『少尉〜最近会わなかったね〜』
「ぬぁーん」
︎︎もう１ヶ月ほど華奢で滑らかなシルエットを見ていなかった。ちなみに彼は首輪をしている三毛猫だ。猫の放し飼いとは珍しいな、といつも思う。ただ飼い猫だからこそ食べさせてあげられる。野良だったら近所迷惑になるかもだしな、という倫理観を持ち得た反社の人です。
︎︎出会ったときは身体が小さな子猫だったため少尉と勝手に名付けたが、今の大きさを見るに位が上がることは無さそうだ。
「にぁー」
『なぁんだあ？お腹空いてるの〜？』
︎︎可愛らしく鳴いて前足を膝の上に置き、私を見上げられる。大抵可愛い声できゅるんとした上目遣いはご飯の催促だ。
︎︎全く、と言葉にするものの私の口元はだらしなく蕩けているのだろう。
︎︎常備してあるネコ○ュールを鞄から取り出して与えた。…目を細めて舐める姿かわえ。
︎︎察しのいい人は分かっただろう。この公園に定期的にくるのはこの為でもある。
︎︎至福のときを過ごしていると、公園の入口から人が来た。エプロンを付けている…。エプロン？？
︎︎公園に似つかわしくないその姿に横目で不審がりつつも与える手の角度は変えない。
「あ、あのぉ…」
︎︎少尉を見て一瞬目を開くと、そう私に話しかけにきた。私は半分ほどになったチュー○の中身を寄せ集めつつ女へ目を向けた。
「その子、うちの子なんです」
︎︎少尉の飼い主だと名乗る女性…後に梓と名乗った女性に、ショックを受けながらも対峙した。
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1話目の関心で出た話です。見返して「大尉=少尉」のネタ明かしてねぇ、と書きました。
短編集のはずなんですけどこれからコナン側と絡みそうな感じですね♡(絡むとは言ってない)
以下自分語りです。
星めっさ嬉しいです(涙)お気に登録もありがとうございます！定期的な閲覧数確認が趣味となったイタイ奴なので閲覧してくれるのも嬉しいです。面白い話には程遠いですが勝手に好きなように頑張ります！
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作者名：ねむとぅ(ー3ー) | 作成日時：2024年2月9日 16時
