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「こ、こらこらAちゃん!?大人しくしなくちゃダメじゃないか。神楽ちゃん、お願い。」
「アイアイさァー、眼鏡三等兵。」
「三等兵って僕?つーか身分低っ!!ってそんなこと言ってる場合じゃなかった。えーと、すみません水野さん。」
水野さんとAちゃんのやりとりに疑問を感じたけど、とにかく僕は彼女を神楽ちゃんに預けた。
「いえいえ、とても優しいお嬢さんです。この子を大事に育ててくださいね。」
水野さんは穏やかな微笑みをAちゃんに向けていた。
「それでは三日後、お待ちしております。」
そう言うと水野さんは一礼して出ていった。
「なァー、オマエ。あのばァさんに何しようとしたの?」
銀さんは、神楽ちゃんの膝に座っていたAちゃんを抱き上げる。けれど、彼女は銀さんを一度見た後にプイっとソッポをむいた。
「え?何、その態度?反抗期?第一次反抗期???かるーく銀さんショックなんですけど!!」
「いや、まさか!いくらなんでもまだ早いですよ!!」
「ふ、新八甘いアル。女は男より精神年齢が三歳も上だって言われているのを知らないネ?・・・この私を見るがイイ!!」
僕たちは無言になった。
「…あー思い出した、確かAちゃんのプリン、銀さん食べてましたよね?」
「エ、エェー!?し、新八くん、君何言っちゃってるの?みんなのヒーローである銀さんが、そんな意地汚いことするわけなっいじゃーん!?なァーA?」
銀さんは汗をだらだら流しながら、僕をばしばし叩いた。銀さんの様子を見ていたAちゃんは、クイクイっと銀さんの着物を指差す。そこにはべっとりとついたプリンのキャラメル。さらにゴミ箱を指差すAちゃん。そこには・・・プリンの空のカップ。
「もう言い逃れできませんね、銀さん?」
「大人はみんな汚いアル。大人なんて嫌いネ!」
Aちゃんは再びプイっとソッポをむいた。僕と神楽ちゃんはじィっと軽蔑の目を銀さんにむける。
「な、な、なんだよてめェーらその目は!!わーーったよ!三日後、依頼が終わったらAに苺パフェ奢ってやるよ!それで満足かコノヤロー!」
「いや、銀さんが威張って言えることじゃないでしょ!?」
「でも新八、Aが」
「「ん?」」
僕と銀さんの言葉が重なった。神楽ちゃん視線の先を見ると、Aちゃんはさっきの機嫌の悪さはどこにいったのかすでに笑顔に戻っていた。
「「……意外と現金な娘?」」
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