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《くォらァァ!総悟ォォ!!》

後ろで土方さんと沖田さんの追い駆けっこが始まったみたいだ。僕は極力気にしないようにしつつそっと口を開く。

「…心配したよ?僕たち必死になって君を探してたんだからね。」



「おーーい、てめェらさっき甘味処とか行こうとしてなかったか?」

いつの間にこちらに来たのか土方さんがタバコに火をつけながら真顔で呟いた。

「多串くん、君ねー分かってないなー、うん。分かってないよ。銀さん、君みたいにバカじゃないからAが行きそうなとこしぼってたんですぅー。」


「コイツマジ斬っていい?」


「オイオイ、一般市民に刀抜いちゃっていいのか?てめェの首がスコーンと飛んじゃうんじゃない?」


「構わねぇよ、その前にてめェの首をスコーンと斬っちまって証拠隠滅すりゃー問題ねェー。」


「ああん?マジでスコーンといくか!?」


「上等だ。やれるもんならやってみろ、返り討ちにしてやる!」


「つーか、なんでてめェーらとAが一緒にいンだよ!?」


「あ″ぁ!?迷子だったみてェだから、こっちはわざわざ面倒みてやっただけだ。てめェーこそ、Aとどんな関係なんだ?このガキの体質はフツーじゃねェー…それにオレァコイツが…」


なんだか、とてつもなく雰囲気が悪くなったので、僕は二人の間に入って宥めた。

「えーーとですね、Aちゃんは、その…」

その時、銀さんは僕の話しを遮るように土方さんの方に一歩近付いた。

「てめェなんかに教える義理なんざこちとらねェーよ。人の身上ガサゴソガサゴソ、てめェらはゴッキーか?ゴッキーなんですかぁ?」

「あンだと?」


いつの間にかお互いに顔を引きつらせるなか、ふと銀さんが一瞬僕を振り替えって、“それ以上しゃべんな”というように鋭い目線を送ってきたため、僕は訝しげに思いながらも素直に頷いた。その後すぐに銀さんは何事もなかったように土方さんに向きなおる。その時だった。

どがーーん

「「うぉ」」


それを沖田さんのバズーカによって二人は難なく引き剥がされる。丁度二人の間スレスレの壁に大きな穴があいて、その威力を見た二人はゴクリと生唾を飲みながらも勢い良く沖田さんを睨んだ。

「ガキの前で喧嘩なんてみっともねェですぜ。そんなことより、こいつは驚いたでさァ。まさかこのガキも旦那がこさえたンですかィ?この間のガキと違って、旦那、今度は随分と自分の遺伝子制御したんですねィ。それとも相手の女が」

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設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , ジャンプ   
作品ジャンル:SF
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作者名:ナツメ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2019年12月2日 15時

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