【ヒロアカ】To my dearest. Ⅳ (ページ28)

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飯「泥花の被害規模は神野以上らしいな」

『泥花…』

朝、教室。

あの日の被害以上の事件の話を、みんながしている。町は壊滅状態らしい。気持ちがざわざわする。不安でたまらなくなって、今にも震えだしそう。そうして落ち着かない私は、何度もてのひらを見る。

耳「どした？」

『うーん…？わかんない…』

なんやかんやと騒いでいると、教卓にはMt.レディが上がってきた。Mt.レディ？！リアルMt.レディだ！！！！かわいい！いい匂いする！！今日はメディアの受け答えの練習だって。愛想を振り撒くことだって立派な仕事だよね！

『例に轟くんをとったのは失敗だったわね、Mt.レディ』

瀬「顔がいいから許されてね？」

耳「顔がいいからだね」

上「前世なにしたん………？」

出席番号の順に呼ばれていく。こういうのは慣れてる、多分クラスで一番。大会とかでこういうのよくあったしね。大事なのは笑顔、期待に答え得るという自信、それに伴う実力！

「まずは自己紹介からお願いします！」

『私はみんなの明日を照らすヒーロー(ブレイズ)、紅く輝くフォルブランニル！太陽に翳りはないわ！』

「ありがとうございます！それでは早速インタビューさせていただきます。先ほどの戦いで披露された技について教えてください！」

『はい！私の個性は細かい温度の調整がききにくい、ですので火(ｴﾙﾄﾞ)、炎(ﾌﾆ)、焔(ｳﾞｧｸﾞ)の三段階の炎で火力を抑えます。

それから、ここでは危険なので披露できませんが……最高火力である、光焔天漲(ｴｲｸﾞﾛｰ・ﾌﾆ)！これら全ての技は、とどろ……ｩ゛ﾝ！ショートとは違い、広範囲制圧よりも対人～複数人の制圧に重きをおいていて………とまあ、こんな感じです！』

「………はい、インタビューはこれでおしまい！金烏さん、ありがとうございました！先を行くのはいつだって自信に満ち溢れているものよ！これからも頑張って！」

『はい！ありがとうございました！』

雛壇から降りながらサムズアップ。うまく行った！せっかくヒーローになるんだもんな、ならいろんな人から好かれたい！って思うのも悪いことじゃないはず。

耳「ちょっと！キメッキメだったじゃん！最高！」

『あはは！！でしょう？！もうこれは将来のNo.1ヒーロー確実よねー！！！』

耳「ウオーッ今日はその発言も許す！」

『ウオーッ！』

上「野蛮で草」
『何？』
上「ごめんなさい」