【ヒロアカ】To my dearest. Ⅳ (ページ27)

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Do merry ページ27

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瀬「なあA、まだ間に合う、全部やり直せる！A、だからもういい、戦わなくていいよ、お前は、どこか遠いところで、穏やかに生きてくれ、もうこの夢から目覚めなくてもいい、…頼むよ、全部忘れて、生きてほしいんだ。」

『…………タチの悪い夢ね、我が半身を騙るか、干渉するべきではない。』

瀬「……酷い言いようだな、俺はお前を案じて────」

『案じる？馬鹿言わないで、それのどこが心配なのかしら。お前のそれは甘言よ、まるで悪魔の囁きのよう。瀬呂はそんなこと言わない、私はお前の言葉を聞き入れない』

『お前は、誰』

瀬「………ホント、馬鹿みたいに綺麗だ」

・

・

『ッハ………！！！！』

いつも。

いつもこうだ。訳のわからない夢を見る、ギラギラと卑俗に輝く星々の隙間で、同じ押し問答を繰り返す。その度に私は、どうしようもなく憤って、悲しみに陥って。

そして、いつの間にか手の届く場所にある、正宗に小指が触れて……

───……目が覚めると、泣いている。

私が一度死んだ、あの日から。この奇妙な夢は終わらない。何が言いたいの？何を忘れさせたいの？いつまで経っても夢は続く。私は何が言いたいんだっけ、何を忘れたんだっけ。結局真相は夢の中だ。

思い出したいとおもっている、のだろう。

私から抜け落ちてしまったものは、好きなものを食べた、一口目に似ている。そんな、気がする。