185話 ページ39
雲雀side
………【大好きです】ねぇ。
さっきもキスしてきたし……ほんとさ…………。
心配そうに僕の方をみる朔の方にくるりと回って顔を両手で抑えて顔をジッとみる。
「きょうんんっ!?……ふぁ……んぅっ……っ!」
かぶりつくようにキスをし、するりと舌を入れて歯列をなぞろるようにし朔の舌を捕まえ自分の舌を絡ませる。少し音を立てながら息が続く限りキスを続ける。唾液が入れ替えられるんじゃないかってくらいキスを続ける。
「ふっ……ん!…………ぷはっ!」
胸をトントンと叩かられ渋々キスをやめる。
息切れかそれとも照れているのかわからないけど真っ赤な顔をしてはぁはぁと肩で息をしている朔。
『全く、ほんとに君が可愛くて可愛くてしょうがないよ。なんでそんな事するかな。』
まぁこのくらいにしてあげるけど。そう続けて立ち上がる。「ど、どうした?」と僕の方にみる朔の手を引いて応接室を出る。
まぁ何処に行くかと聞かれたら何処でもないのだけれど。
取り敢えず朔と色々出掛けたかったし、要するにデートだね。
「…何処行くんだ?」
『何処に行きたい?君の好きな所で良いよ。』
そう言うと朔がえっと言って考え始める。本当に何処でも良いんだけどね、君がいるし。群れてるのは気に入らないけど朔がいるならその時だけは許す。
そんな事を考えてるうちに並中を出る。というか考えすぎじゃない?僕は何処まで我儘だと思ってるの?そんなに気を使わないといけないの?
『………はぁ、本当に手がかかるね。君は。付いて来なよ、良い場所を教えてあげる。』
「良い場所?」
『うん、他のやつには秘密だよ。これは約束してね。』
「あ、あぁ。」
近くにあった僕のバイクを引っ張り出し、朔にヘルメットを着用させて。バイクに乗せる。
僕もバイクに乗って走ろうとすると
「…恭弥、お前まだ未成年だぞ?」
『うるさい。捕まってなよ、飛ばすから。』
そんなのどうでもいいでしょ、ほんと真面目だよね。もう少し緩めてもいいんじゃない?
バイクを飛ばしながらそんな事を考えた。
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作者名:ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作成日時:2017年12月3日 16時