179話 ページ33
零side
応接室に音を消して入り、ヒバリの前に立つ。
『よっす、ヒバリ。朔じゃなくて悪かったな。』
「何、今僕は虫の居所が悪いんだけど。」
『まぁまぁ。取り敢えず、ほら。と……もチョコ？義理チョコ？分かんねけど本命じゃないチョコ。』
「要らない。」
おい、要らんってなんだ要らんって。いい情報あげようと思ったんだけどなぁ。
『受け取れば朔について教えてやる。バレンタイン関連でな。』
「…………………話して。」
よしよし、ほんと朔についてはドロ甘だからな。こいつ。
ほんと、朔のクッキー貰ったやつ片っ端からぶち殺しそうだ…。
『お前とは話さない！とか言いつつお前の分クッキー作ってたなぁ……。』
「…それほんと？」
『あぁ。後俺が作った奴を机のよく見える所においとけば嫉妬でもするんじゃねーか？多分。あ、一個は食えよ。』
生チョコ。と言ってチョコを机の上にに置く。
『good luck!』
そう言って応接室から出て行く。んと……次はVARIAにでも行くか。
＊＊＊
『よっす、ハッピーバレンタイン。ガトーショコラ、大きいく作ったからみんなで食べてくれ。』
「ししっ、それゲロ甘じゃねーよな？王子カカオ70%以上じゃねーと食わねーぜ。」
再度しししっと笑ってベルが俺が持ってるガトーショコラを指す。
カカオは80%だから問題ねぇだろ。
「それより零ちゃん久しぶりね〜！会いたかったわぁ！」
『おぉ、ルッス。久しぶりだな。ハッピーバレンタイン。』
ルッスまたなんか筋肉増えたか？なんて言って。その調子で全員と挨拶し、一人足りない事に気付く。
『そういやスクは？』
「ゔお"ぉ"っい"ぃっ！！今帰ったぞぉ！！」
『うるせぇ。ハッピーバレンタイン。』
よし、全員集まったな。と言ってガトーショコラを机に置く。後はルッス頼んだーと言う。
んじゃ帰るか。そう思って部屋を出て行こうとすると触手に絡まれる。
『…んだよ。なんかあるか？
「やっぱり知ってるんだね。君、なかなか興味深いよ。もう幻覚も効いてないみたいだし、何者だい？」
何者………
『んー………一応VARIAに拾われた？奴だな。』
「拾われた？」
「ゔおぉい！！零ぃ！んなことより彼奴なんなんだぁ！！」
「うししっ、そうそう季節外れのクリスマス野郎。」
『フレディの事か？手加減しろって言ってあるからもっかい挑戦してみろ。』
そう言ったらギャーギャーと叫ぶ。
あー…………なんかうるさくなってきたぞ？
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作者名：ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作成日時：2017年12月3日 16時
