157話 ページ11
零side
【恋】ねぇ。実際俺も恋はしたことがない。
……昔、つっても前世だが頑張ってそれを理解しようと沢山の本を読んだ………が、…結局分からずじまいだったな。
でも、朔が思う【醜い】嫉妬や独占欲、支配欲。それらは束縛されるのが嫌な奴はダメなんだろうが基本、嫉妬されて嫌な奴はいないし独占欲は可愛いって言う奴もいるよな。
…まぁ確かに行きすぎた嫉妬や独占欲はダメ…とは言えないが世間的にはあまりよろしくない。
それに、ヒバリはその感情を持って欲しいと思うがな。
『…朔、確かに恋は難しい。だけど恋をして苦しいか？ビバリを好きって思って嫌か？』
「………………嫌じゃない。」
朔は少し考え、否定する。そう、それでいいんだ。
『朔、誰だってその感情を持つ。逆に持たない奴は精神的に異常があるか興味が無い奴だ。興味が無い奴は好きにはならないし、朔は精神的異常があるわけじゃない。だったら、その感情があって正解なんだ。』
「……うん。」
頷きながら返事をする朔。そう沈むな、怒ってるわけじゃないんだ。
『それにな、好きなって悪い事は無いだろ？ここの中だけで想うだけなら別だ。…………でも、それもいやだろ？』
「………あぁ、嫌だ。離れたくない、もっと好きになりたいのに……。」
………あぁ、その感情があれば大丈夫だ。
『大丈夫だ。一回ヒバリに言ってみろ、その不安は全部壊してくれる。』
「…？」
『行ってこい、そろそろ目覚める時間だ。………………じゃあな。good luck』
「おい！零！！！」
頑張れよ。朔。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 8人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆっくりノワール×夜野兎 x他1人 | 作成日時：2017年12月3日 16時
