輪廻眼の姫君3 【呪術廻戦】

告白…2 ページ30

あの時、精神の中でぶつけられた負の感情…彼女をここまで苦しめたのは誰でもない、他ならぬ自分なのだと…物凄く腹が立ったし自分自身を殺してやりたくなった。







五条「僕は今まで…この子の優しさに甘えてたのかな？」
硝子「…」

五条「分かってたんだ…本当は。この子は呪術師としても人としても優しすぎる。自分のように誰かに傷ついて欲しくないと思ってる」




だから、悠仁にも……。





五条「なのに僕は…そんな優しさに甘んじてこの子がこんなになるまで、傷つけるだけ傷つけて…放ったらかしにして…」




なにが″出来の悪い生徒″だ…。




なにが″迷惑をかけるな″だ…。





身が裂かれるくらいの後悔が痛みとなって心臓から体にかけて駆け巡る。でも、Aの方がその何倍…いや、何百倍も痛い思いをしてたはずだ。




″生きててよかった″



その言葉を11年間ずっと待ってたはずなのに…その逆を言わせてどうすんだよ…。




五条「くそっ……」
硝子「そんなに後悔してんなら目が覚めたら伝えたらどうだ？」
五条「っ…でも今更…」

硝子「今更？お前のこの子への幸せにしたいって思いはその程度だったのか？」

五条「っ！んなわけねぇだろ！」



硝子の言葉でも身が裂かれそうになり声を荒げる。



硝子「なら、″今更″じゃなくて″今から″この子を幸せにするんだよ。お前が」
五条「っ！」

硝子「少なくともお前達2人がいたからこの子は生きる選択を選んだ…私は、その選択、間違ってないと思ってるよ」



お前達はいろいろ背負いすぎたんだ。




その言葉を聞いてストン…と心が収まる感覚がした。

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