最終回 Grand Order…8 ページ28
「此処に居たの？」
Aとの魔力供給でギルガメッシュの体内にわずかに残った魔力の影響で、Aとの過去の夢を見る…声が聞こえ閉じていた目を開け振り向くとAが立っていた
ギルガメッシュ「如何した？民共が開いた宴はもう終わったのか？」
A「あれは朝まで続くよ……ねぇ、如何してあの神獣を倒すって決めたの？アレは貴方のウルクを荒らしたとはいっても、民の為じゃないでしょ？」
ギルガメッシュ「いや、正にウルクを守る為だ。地上の悪を倒しておかねば民が飢え死のう」
そして、Aは、それこそ何故ギルガメッシュが倒すのかと問い掛ける
A「貴方の圧政は人々を苦しめてきた…その貴方が如何して民の心配をするの？」
ギルガメッシュ「守る事だけが守護ではない。時には北風も必要だろうよ。この星の文明を築くのが王の役目だからな」
A「…王の役目？」
ギルガメッシュ「そうだ。我は王…王として生きる。そう決めた以上、人間に…人間の文明に付き合おう。世界の終わりまでな」
ギルガメッシュが宴で賑わう民を優しそうな目で見下ろし、Aは分からないと言いたげに息を吐く
A「如何してその気持ちを人々に伝えないの？今のままじゃ貴方を理解する者は1人も居ない…最後まで1人ぼっちになる」
ギルガメッシュ「1人ではない。今、語り聞かせている者がいよう…まぁ、民草に聞かせられる話ではない故、人ではないお前にこぼしてしまったがな」
フッと嬉しそうに笑みを浮かべギルガメッシュの隣に立つ
A「うん…私は道具だもの。創造神には北風も太陽も必要ない。だからこそ、世界の終わりまで貴方の隣に居られる」
ギルガメッシュ「…戯け」
A「…？」
ギルガメッシュ「戯け。共に生き、共に戦う…それは人でも道具でもない」
愛おしむ眼差しと優しい笑みを向けAの頬にギルガメッシュの左手が添えられる
ギルガメッシュ「良いか？A
それは…」
遠回しな言葉でもギルガメッシュの想いに気付いていたAは幸せそうに笑顔を向けていた
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ニルヴァーナ(プロフ) - 本当に面白くていつも更新を楽しみにしていたので完結してしまって少し残念のような気もしますが今までありがとうございました。この後のカルデアでの2人の日常も見てみたいです。 (2020年9月26日 22時) (
レス) id: ddb888b3a8 (このIDを非表示/違反報告)
不思議の国の有栖さん(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです。今までありがとうございました (2020年8月10日 12時) (レス) id: a768fd0174 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2020年7月23日 17時
