Episode17 原初の星、見上げる空…7 ページ39
ギルガメッシュは外に出て残ったウルクの民達の前へと足を運び見下ろす
ギルガメッシュ「ウルクに残る全ての民に告げる。
半年より前、魔獣戦線が作られた時だ。
我はお前達に言った。如何足掻いてもウルクは滅ぶ…逃げるのも良い、享楽に浸るのも良い、嘆きから冥界に身を投げても良いとな。
だが、お前達は戦うと口にした。
この結末を知った上で尚、抗うと。
まさに、ウルクは幸福な都市であった…その歴史も、生活も、民も……この我も含めてな。
今一度言おう！！
ウルクは滅ぶ！
最早、変えようもない事実だ。しかし憂う必要はない…何故か！
それは、勝利の暁を1人でも拝む者があれば、その胸中に我らの生き様が刻まれるからだ！！
例え死するとも、子を残せずとも、人は人の中に意思を残す！
それこそ人が持つ力の粋！
血を介さぬ知性による継承、命の連鎖！
ウルクの滅びは我らの滅びではない！！
我らは勝利の暁に輝きその光で時代を繋ぐ！
心せよ我が精鋭達よ！
今こそ原初の神を否定し我らは人の時代を始める！！
これは、神との真なる決別の戦い！
その命、王に捧げよ！
後の世に我らウルクの栄光を伝える為に！！！」
市民達はギルガメッシュの言葉を聞き鬨の声を上げる
藤丸「マシュ、必ず成功させよう」
マシュ「はい！」
鬨の声の中、フードを被った人物がギルガメッシュの人の王としての生き様を見て俯いていた…
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2020年6月12日 21時
