Episode17 原初の星、見上げる空…5 ページ37
A「如何いうつもり！？私は敵なのよ！お前のAじゃない！！
ぁ、あなた…の…Aじゃ…
Aじゃないんだよっ！！」
ギルガメッシュ「そうだな。お前は偽りの記憶と感情を持つ女神に過ぎん」
A「だったら…「だが！」っ！」
ギルガメッシュがAの言葉を遮っては胸倉を掴んでいた手首を掴む
ギルガメッシュ「お前は我が庇護の…いや、寵愛の対象だ」
A「何をっ…」
ギルガメッシュの口から告げられた告白にAは悲しそうな目を向ける
ギルガメッシュ「言わねば分からぬか！この大馬鹿者が！！！例え異なる想い、記憶があろうと貴様はこの地上でただ1つの天の鎖！！」
Aは目を開きギルガメッシュもAの手首を掴んだ手を緩める
ギルガメッシュ「まぁ、奴はただの造られた女神と言って譲らなかったがな…だがその言葉に倣うのなら我がお前を気にかけるのは当然至極。
何せ、お前は我が最も愛した…この世でただ唯一の女神。贔屓にして何が悪い」
ギルガメッシュは乱れた服を直しそのまま立ち去ろうとする
ギルガメッシュ「世界の終わりだ。自ら思うままにせよ」
A「ぇ…待って！それって如何いう」
ギルガメッシュ「母親も生まれも気に留めず…ただ望む事を成すが良い。かつての我や彼女の様にな」
そう言い残しギルガメッシュはその場から立ち去って行き、Aはその場に佇んでいた
A「何を今更…私には自由なんて」
ギルガメッシュに握られた手首をそっと触れると頬に一筋の涙が流れる
A「今更…
愛してるなんて…言わないでよっ」
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作者名：勿忘草
| 作成日時：2020年6月12日 21時
