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『Aっ！！』
「！」
冨岡さんの慌てた声がする
私はとっさに杏寿郎君におおいかぶさるように抱きついていた
傾いた鍋が私の右肩にかかったが油はそれほど熱くなっていなかったのと
鬼殺隊の服を着ていたので助かった
ちょっと皮膚が痛い程度だ
「杏寿郎君 油かかってない！？ 大丈夫！！？」
私はすぐさま杏寿郎君に油がかかっていないか確認する
彼の瞳は大きく見開かれ驚いている風だが、油はかかっていないようだ
「よかった！ 危ないからさがってなさい！ ここを片付っ」
『その前に水で冷やせ！』
慌てた冨岡さんの声に私は服の上から水を勢いよくかけられた
その後桶に入った水に肩や腕やらつけられる
その騒ぎに蝶屋敷にいた人たちが台所へ とんで来る
後片付けなどは結局胡蝶屋の方々がしてくれた
申しわない気持ちでただただ謝った
その後火傷の様子も見てもらい
「この程度でよかった」としのぶさんにもほっと息をつかれる
私の右肩から右手首にかけ、包帯がまかれる
すいません(汗)
その間、杏寿郎君はとてもおとなしくしていた
しのぶさんの診察を終え、廊下に出ると彼が泣きそうな顔をして冨岡さんと待っていた
「ごめんね。怖い思いさせたね」と彼の前にかがむ
彼が私の右手の包帯を見て、これでもかというほどにまた泣きそうな顔になる
・・・男の子だから人前で涙とか見せれないのだろうか？？？
彼の方に手を伸ばすと彼の体がびくっとはねた
胸元に優しく抱っこしてみた
「ごめんね」ともう一度安心させるようにつぶやく
すると彼は首元に顔を隠すようにおしつけてきた
だが、それでも泣きはしなかった
「・・・」
私は冨岡さんに挨拶をすませ、近くの個室へ移動した
杏寿郎君と二人きりになる
「杏寿郎君。ごめんね。心配かけたね
・・・冨岡さんにはちゃんと謝った？」
無言
彼がぎゅっと再び私をつかむ腕に力をいれてくる
「・・・A」
「ん？」
「・・・俺の事・・・ 嫌いになったか？」
「ううん。 あれは君が悪いんじゃないよ
冨岡さんにいきなり蹴りを入れようとしたのは悪いことだけど」
「・・・」
「・・・後でちゃんと謝ろうね
君は悪い事にはちゃんと謝れる子じゃないのかな？」
「・・・ ・・ A」
「はいはい」
ぎゅうううーーーっと彼がまた服に顔を押し付けてくる
「すま・・・ ない・・・ ごめっ・・・ なさい」
うむ！ 良い子！！！
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ソラノ(プロフ) - 新しいページで他の転生劇かきたい・・・鬼殺隊のほう終わらせてもいないのにかきたい（汗） (2020年12月5日 20時) (
レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - このページ残り4つなのでとりあえず「霊」シリーズのものを。他にも色々転生した話書きたいんですよね。鬼殺隊の話が今暗いのでこっちでくっついている二人とか書きたい・・・ (2020年11月23日 22時) (レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 遅ればせながら30分ほどでかきあげたハロウィン・・・1ページにおさめるって大変だな（おい） (2020年11月1日 2時) (レス) id: 2385099feb (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 有難うございます。でも幽霊は短編でこれで終わってもいいかな？と（笑）後はご想像にお任せします的なノリでいいかな？と思ってますｗｗｗ すいませんｗｗｗ (2020年8月16日 8時) (レス) id: b7916d63a5 (このIDを非表示/違反報告)
あさこ(プロフ) - 幽霊のお話めっちゃ面白い！！斬新！！更新楽しみにしています〜(*^^*) (2020年8月15日 3時) (レス) id: 81f776d056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2020年7月10日 18時
