四十四 ページ44
女の名前はなんだっただろう・・・？
女の笑顔はどんなだっただろう・・・？
目の前の女は今まで見たことのない姿をしていた
横たわり 頭から血を流す
近づく男の姿。見覚えがある
俺を襲った男・・・ 女に銃を向けられていた人間
「大人をなめるとこうなるんだぜ ガキども」
そう言って笑う・・・笑った
男が再び俺を押し倒す
「もう助けてくれる嬢ちゃんはいねぇなぁ。
・・・まぁ 嬢ちゃんの方でもよかったんだが」
男が何か言っている
どうでもいい・・・ お前はっ！！！
その後のことは覚えていない
男の悲鳴が耳に響いていた気がするが そんなこともどうでもいい
男の鼻に噛みつき 食いちぎった気がする
男の首に噛みついた
男は逃げていく
俺はそれを追いかけようとしたが 何かに裾をつかまれた
邪魔するな！！ と それを振りほどこうとした
だが、動きが止まる
それは倒れている女の手だった
俺の裾をつかみ、俺を止めている
「だ・・・めだよ・・・ 深追いは・・・ あぶ・・・ ないよ」
そう言って女が笑う
だが、いつもとは違う・・・ 弱弱しい・・・
「何故 俺をかばった！？ 本物の阿呆か お前は！！？」
−−違う 違う そんなことを言いたいんじゃない
女は致命傷は避けていたらしい
「大丈夫、大丈夫だよ」と弱弱しくだが 確かに俺に 心配させないよう笑いかける
「君が死んだら 私が悲しいって・・・ いったでしょう？
私・・・ 泣くの嫌だ・・・し」
そう言って女が目を閉じた
俺はあわてて女を抱き上げ 村へ走る
村へ戻り 医者の家に女を連れて行った
後はバタバタと人間の大人が走りまわる
ただただ時間が経過する
生きている実感がわかなかった
医者に「もう大丈夫だよ」と肩に手を添えられたとき 心底安堵した
胸に思わず手を添え 「ソコ」にあるものに 現実に戻される
その時に感じた・・・
背に感じる冷たいもの・・・
俺の懐にある「ソレ」の重さに・・・ ようやく気付く
イヤ 気ヅイテ 見ナイフリヲシテイタ −−−
俺は海へ帰る・・・ 人魚の姿に戻る・・・
モウ女ニ コノ姿デ会ウコトハナイ・・・
そして・・・
あの女は もう・・・ 俺に笑ってくれないかもしれない
お前が眠る病室を開き、頭にまかれた包帯に 今までにないほど胸が痛んだ
こんな感情は初めてだった
母親を殺した時も こんなことはなかったのに・・・
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ソラノ(プロフ) - すいません。仕事で 指 突き指して打つの遅いです。更新ちょっとお待ちを（汗） (2019年2月16日 3時) (
レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 3章がだいたい話決まっていたのですが、ちょっと後半かえようかどうしようか迷い中。一回ヒロインと喧嘩別れして 嫉妬やら何やらで狂いまくる尾形も描きたい（おちつけ） (2019年2月1日 2時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 明日名古屋に行くので更新遅れます。とりあえずツイッターに今尾リパばかり書いてます。そっとは落ち着いたのでとりあえず、後1つネタＵＰしたら こっちに戻る予定です (2019年1月18日 10時) (レス) id: 340c9221f0 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - ツイッターを最近「フォロー」してくれた人のみ見れる形にしようか考え中。そしたらエロ絵も普通にＵＰできると思い始めた（おい）どうしようか色々考える・・・う〜ん？？？ (2019年1月17日 2時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
ソラノ(プロフ) - 三章も書き始め、100Ｐ超えますね。あときわどいなぁ・・・と思う所？（Ｒ18）は別Ｐで作る形にしようと思います。Ｒ18ってどのあたりまでならＯＫなのか手探りですが、Ｒ18つけていないのはごまかしごまかし書いていく予定です (2019年1月16日 18時) (レス) id: cf0cfa8257 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソラノ | 作成日時：2018年12月9日 23時
