#17-誕生日編11- ページ17
この一瞬が、夢ならば覚めないでほしい。
日「貴方」
優しい声に、顔を上げる事ができない。
日「貴方、顔見せて」
貴『無理です...』
日「ねぇーお願い」
貴『嫌です』
日「あ!ミッ○ー!」
貴『え!どこ!?』
日「捕まえた〜」
両頬を掴まれ、まっすぐに目を見られたら
恥ずかしさと愛おしさが相まって、顔がゆでだこになるのが分かる。
日「あはは、顔真っ赤〜」
貴『うるさい!変態!』
日「ひどい!王子様なのに!」
貴『自分で言うな!』
日「でも〜??」
貴『...かっこいいです』
その顔、本当むかつく!...でもかっこいい。
日「ドレス、何でその色にしたか分かる?」
貴『?私の好きな色だから?』
日「正解、それは貴方の色だからね、そして俺が黄色なのは?」
貴『ひろの色、だから?』
日「そう、今はお互いの色を大切にして、育てて、愛して
自分を思う存分貫き通して、その色が綺麗に染まって
そしたら、今度は俺の色に染まってもらいたいと思って
死ぬほど黄色着てもらいたかったけど、貴方の色にしたんだ」
貴『...ロマンチックすぎて、ふふ、でも好きだよ』
日「ふふ、だからさ、いつかその時がきたら
俺色のドレスを着て、誓ってくれますか?」
永遠に、何があっても離れないと。
貴『永遠って死んでもって意味、わかってる?』
日「もちろん、来世でもって意味、わかってるよね?」
貴『..あはは!もちろん、愛されてあげる、永遠に!』
来世までとは言わず、来来世まで。
愛が枯れる事は、きっと私たちにはないんだから。
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作者名:Ray | 作成日時:2018年2月21日 23時